株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2024-05-07 11:40:00

アナリスト木村の銘柄研究部

決算発表のポイントは先行きの会社計画です!

ご存知のとおり、3月決算企業の決算発表シーズンたけなわです。
繰り返しお伝え申し上げているとおり、基本的なスタンス、セオリーは、唯ひとつのみ。

『決算発表前に株価が上昇しており、利が乗っている銘柄は、決算発表前に一旦利益確定する』
です。

言い換えますと、決算発表前の、実現損を伴う見切り売りはお控えいただくべき、という事になります。
ここまでは、会員様各位に、既に充分ご認識いただいているものと存じます。

では、決算発表は「どこ」に注目するべきなのか、本日はそこのところのお話です。

3月決算発表企業の本決算は、3月「まで」の企業活動の「成績表」です。
しかしながら、株価は常に、先行きの企業業績こそを先行して織り込む傾向が強い事から、「既に終わった期」の「成績」は、基本的には株価材料とは見なされないものとお考えいただいて宜しいでしょう。

一概には申し上げられませんが、例えば、

『前期最終損益は会社計画を下回って着地/今期はV字回復見込み』

などというケースでは、株価が一旦下ブレするような場面があっても、その後切り返す公算が高い、と見る事が一般的です。

さらには、個別企業の業績推移だけで無く、株価は当然ながら全体相場の地合いの影響も受けます。
決算発表シーズンで忘れられがちなのは、個別企業の業績推移こそに目が向いているだけに、全体相場との兼ね合いや、同セクター内の他銘柄との比較です。

現在のように、全体相場の地合いが改善傾向にあり、何よりも、この先の「業績相場」入りが意識されやすい局面においては、積極的にリスクを取ろうという投資マインドが、仮に下落局面があっても下値の支えとなる事が想定されます。

仮に、『今期も赤字継続』との会社計画が示されたとしても、既に株価が下落していたり、赤字幅が縮小傾向にあると、個別企業の業績動向の「まずさ」よりも、全体感の地合いの「良さ」が「勝って」、株価は切り返しに向かう、というようなケースも決して珍しくありません。

しかも、決算発表シーズンは、今回1回で終了ではありません。
3月決算企業であれば、8月の上旬にも今期1Qの決算発表シーズンを迎えます。
今期の会社計画が「強め」に示されたのに、株価が「即」上昇しなかったとしても、それは市場が未だ「消化中」であるからかもしれず、例えば、8月上旬の1Qの決算発表で好調を確認できてから、株価が本格的な上昇を迎える事になるのかもしれません。

投資シナリオが実現し、株価が目論見通りに上昇するタイミングは、合理的な予測が難しいからこそ、『株式投資の根本は長期投資』とされるわけでありましょう。

「長期」と言っても、5年や10年軸の「超長期」でのお話では無く、少なくとも、決算発表を2回~4回考査するつもりで、半年から1年程度の目線でのお取り組みスタンスこそが「基本」と考えます。

『シナリオ投資で、半年から1年保有するつもりでいたら、3か月で利確できちゃったわ』
というパターンこそが一番の理想ですね。

決算発表前に、なんでもかんでも、保有ポジションを解消してしまう必要はありませんし、既に終わった期の「成績」に、一過性の可能性が高い株価の「値ブレ」に、一喜一憂する必要も乏しいものと考えます。

『投資シナリオに沿った、先行きの業績成長が確認できるかどうか』
こそが決算発表の最も重要な注目ポイントとお考えいただきたいと存じます。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆I-PEX(6640)
◆アルプスアルパイン(6770)
◆ヨコオ(6800)
◆新電元工業(6844)
◆千代田インテグレ(6915)
電子部品を扱う企業群は、業績が回復傾向にあるものが目立ちます。
「業績相場」の主役となりえる企業が含まれているかもしれません。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆ポラリス(3010)
 GWの人の動きが好調だった事からか、本日昨年来の高値を更新。
 1月11日のご紹介時からの高値騰落率73.78%。

◆セキュア(4264)
本日も大幅高で2500円台に上伸。
 おめでとうございます!
 1月19日のご紹介時からの高値騰落率68.15%。

◆Globee(5575)
大幅高で1月の高値を上抜きました。
 1月4日のご紹介時からの高値騰落率37.42%。

◆日本ケミコン(6997)
 電子部品関連と言えばコチラもお忘れなく。
 1月15日のご紹介時からの高値騰落率23.64%。

◆曙ブレーキ(7238)
 そろそろ一旦利益確定しておきましょう。
 昨年11月21日のご紹介時からの高値騰落率46.61%。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪社長大石のダイヤモンドメソッド銘柄-Grande-≫
 当然の大幅高!
 先月の高値更新に挑みます。
 今週中にも第2利確ポイント到達か?

◆≪プラチナムGWテンバガー銘柄≫
 本日も銘柄公開後の高値を更新!
 想定どおりの着実な展開。
 
◆≪利益ザクザク☆ゴールデン大儲け銘柄【ゴールデン8倍賞銘柄】≫
コチラも銘柄公開後の高値を更新!
 もうちょっと上伸すると、上昇速度が加速するかも。

◆≪日の丸ジャンボ・テンバガー銘柄≫
 大幅高!
 本日の値動きで目先の底入れが確認できたものと見ます。
 ここからの逆襲に期待。

◆≪木村泰章のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
 崩れません。
 今週中にも昨年の高値を上抜き更新か?
 値持ちの良さは充分と見ます。

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