業績底打ちを期待しディープバリュー株に注目
1.酸化チタンの最大手で機能材料などの無機化学事業と自社開発農薬を中心とする有機化学事業で世界展開もしている化学品メーカー。機能材料は連結子会社の富士チタン工業で宮崎県延岡工場を竣工し生産増強。四日市工場の環境対応も2022年を目途に進めている。
2.業績面においては機能材料の生産能力増強や新薬の登録取得国増加など事業基盤を強化・拡大させており、外部環境の悪化影響を受けながらも底堅く推移しているとみられる。今期は8/9発表の第1Q決算で4-6月の四半期業績は大きく下振れしたが、主力の酸化チタンなど無機化学事業が持ち直してくるにしたがい底打ちが鮮明になってくると思われる。
3.株価は上記の第1Q決算内容が嫌気売りを誘い8月末には803円の年初来安値をつけたが、そこから緩やかに戻りを試す動きとなってきている。株価バリュエーションではPER・PBRともに割安感があり、業績の落ち込みが一時的なものであったとすれば機能材料の需要増とともにV字回復期待にもつながりやすい。
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