決算後の値幅調整としては売られ過ぎの有望株を押し目買い
創立から100周年を迎えた樟脳および脂肪酸誘導体で高シェアを誇る素材企業。化粧品、芳香消臭剤の原料、ナノ素材を手がけ、クライアントの小ロット多品種製造のODMにも対応する。その他にラノリン・コレステロールの天然油脂は医薬品用途として活用が進み、高純度リン脂質をリポソーム化する技術では医療製剤や高品質化粧品の開発に多大な貢献実績がある。
業績面においては1/29に第3Q決算を発表し、売上高は前期比2.9%増収、営業利益は同11.3%増益となったほか、主力の精密化学品分野における医薬用リン脂質や機能性樹脂の販売増で利益率が向上した。次世代の有機ELスマートフォンやペロブスカイト型太陽電池に用いられる素材の研究開発にも取り組んでいる。
株価は新型コロナウイルスの感染防止に同社グループの手指消毒剤『アルボナース』への関心が高まり短期資金の物色が活発化したことに加え、上記決算発表を機に一段高となり短期的な急騰を演じる場面がみられた。その後は物色が続かずに失速したと言えるが、直近で5日移動平均線を上抜けると再び増勢を強めている。今後はコロナウイルス関連としての話題性でなく、決算材料消化に伴う調整一巡感から出直りを試すことになるだろう。
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