株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-03-31 16:00:00

加藤あきらの投資戦略室

市場の高値波乱は調整相場の前兆か、明日からの4月相場の見どころについて

本日の日本株は前場小動きで後場からは若干値を崩すような動きもみられました。
明日からの銘柄選びには少し注意が必要になりそうですね。

前場段階では直近の上昇局面における7営業日のうちの高安の値幅が最も小さく、短期的な煮詰まり感が出てきたことを示唆していました。

やはり、年度末の特殊な需給で買い支えされてきた分、明日からは地力で買われる銘柄、あるいは売られてしまう銘柄が出てくることになりそうです。

目先はこの日経平均の高値19,564円と本日の安値18,834円付近を意識しつつ方向感を探る展開、煮詰まり感が出た後というのは上にも下にも大きな値幅が出てくることが予想されます。

以前よりお伝えのように、4月早々に政府から緊急事態宣言が出される場合には下方向への動きも覚悟しておかなければなりませんが、焦点は果たして2番底を探りにいくことになるのかどうかだと思います。

ただ、これに関する値幅観測はすでに『3/26加藤あきらの投資戦略室~調整にも動じる必要なし!原油安に隠されたコロナウイルスの本当の意味とは?』で申し上げているように、直近の上昇幅を完全に打ち消すことにはならないだろうと考えます。

気がかりなのは、新型コロナウイルスとは別の要因で市場に売り仕掛けがくることくらいでしょうか。

直近でサウジアラビア発の原油安シナリオの演出が目につきますが、3月末で協調減産を打ち切り、4月より増産に方針転換、5月に輸出拡大の計画と市場の不安定化が懸念される一方で、米露は原油価格安定に動いています。

所詮は既出の材料ですが、少し登場人物が増えてきています。

これまでのサウジの独断的な動きから、これと敵対するイランが影で支援するイエメンの反政府勢力がサウジの首都に弾道ミサイルを発射したとされ、中東情勢が緊迫化してきている事実が浮き彫りになってきています。

新型コロナウイルスの感染が拡大している中東、中でも内戦でボロボロになっているイエメンなどではすでに医療崩壊の状態ですが、新型ウイルス対策への備えを主張する政権側と反政府勢力の間には深い溝があり、これに国連が介入する動きがみられています。

サウジ首都に弾道ミサイル 隣国イエメンの反政府勢力が発射か(2020/3/29)

おそらく今後の展開としては、地政学リスクの高まりを意識しなければならなくなる一方、原油市場は戦争激化懸念から反発に転じてくることが予想され、オイルマネーの株売り現金化の動きにも歯止めがかかることになるのではないかとみています。

これに加えて、本日昼過ぎのニュースでは麻生財務相から緊急経済対策に対する言及があり、ようやく財政出動に動く観測が持ち上がってきました。
重要なのは先にも述べましたように経済対策云々よりも、“緊縮財政を方針転換するかどうか?”です。これは楽しみになってきました。

“大規模な財政出動やむをえない” 緊急経済対策で麻生氏(2020/3/31)

日本の経済対策については、もう今更申し上げることはないくらいに遅すぎて話にならないのですが、これについても様々に批判が噴出してきています。

遅すぎ、ショボすぎ…安倍政権のコロナ対策は、まるで話にならない(2020/3/30)

週刊誌の記事とはいえ非常に的を射た意見であることには違いなく、米国のそれとは規模もスピード感も違い過ぎるので仕方ないでしょう。

ただ、今は批判ではなく国を挙げて協力体制を築いてウイルス感染拡大にあたらなければならないと同時に、投資家としてはどう市場と立ち回っていくのが正解かを模索しなければならない時期です。

日頃より当コラムをお読みいただけている方は、ある程度事前に提示したシナリオに沿って調整時の買い場を探りたいところかと思いますが、どうもファナック(6954)の動きなどを見ますと調整は浅いものに留まるかもしれません。

とくに個別株でみますと直近で上昇が目立ったディフェンシブ株などは利益確定売りが出やすいかもしれませんが、まださほど買われていない銘柄や売りが出切った中小型株などは大して反応しないかもしません。

そうなりますと、単に日柄調整を続けるだけにとどまり、下値で待ち構えようにも下げ幅が限定的となる可能性もありそうです。

とくに本日後場からの市場急変の際にも、昨日取り上げたサイバーセキュリティ関連のテーマ株、例えばIIJ(3774)、DIT(3916)などを見ても利益確定売りを吸収して値を保っていることが分かります。

あとは世相を反映してかイー・ギャランティ(8771)やリスクモンスター(3768)なども同時に強いテーマ性を帯びて買われてきている印象です。

したがって、4月前半はテーマ株勝負、とりわけ政府の経済対策にも期待しながら新しい時代を意識した“Society5.0”にからむAI、サイバーセキュリティ、IoT、ロボットなどを意識していきましょう。

個人投資家は以前に第4次産業革命が話題となって触ったテーマ株はおそらく多数あると思います。

ソフトバンクテクノロジー(4726)やドーン(2303)、インフォマート(2492)、ブレインパッド(3655)など好みはそれぞれかと思いますが、“国策に売りなし”を旗印に強気で臨んでいくのが良いでしょう。

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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

『最高のトレーダーは多くの独特な考え方をしている。
 彼らはその一つとして、恐れずにトレードを実行し、また同時に軽率なトレードと恐怖心によるミスを防ぐ心構えを習得している』
(「ゾーン 相場心理学入門」より)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
IIJ(3774)
DIT(3916)
イー・ギャランティ(8771)
リスクモンスター(3768)
ソフトバンクテクノロジー(4726)
インフォマート(2492)
ブレインパッド(3655)

執筆者:加藤あきら

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