株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-04-01 16:40:00

加藤あきらの投資戦略室

株高期待膨らむカウントダウン開始!買い下がり覚悟で準備せよ

新社会人がデビューを飾って街中にはリクルートスーツを着た若者が溢れるのがこの時期の風物詩ですが、実際には入社式の中止が相次いだり、初日から在宅勤務を強いられる新入社員がいるみたいですね。

この新型コロナウイルス身近なところにも影響が出始めてきたことで、いよいよ他人事、対岸の火事じゃなくなってきているわけですが、日本人も生命の危機を前に冷静な対応が出来るか試されています。

海外では暴動につながりかねない懸念から容赦なく緊急事態宣言が出されていますが、どういうわけか日本は出し渋りしているように思えます。

もしかしたら海外の事例からロックダウン(都市封鎖)は避けた方がよいとの考えがあるのかもしれないですね。

新型コロナ キャバクラ通いを止めさせるのに緊急事態宣言は必要か(2020/4/1)

さて、株式市場は案の定(?)、日経平均が一時1000円超の下落となり大荒れのスタートを切ったわけですが、以前に値幅観測した下値余地としてはまだもう少しありますね。

今回の調整幅がどの程度みられるか大変興味深いところですが、日柄としてはまだ来週10日まで7営業日残っていますので気が抜けません。

ただ、海外の株式市場でも荒い値動きが続いていながらもVIX指数は50ポイント台前半にまで低下して徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。

やはり昨日のコラムでも取り上げた原油安が、他のリスク資産に先行して売られたことからも重要な指標になるわけですが、どうやら爆弾を抱えているのはオイルマネーだけではないようです。

SWF(政府系ファンド)の中でも世界最大と目されるノルウェーのSWFが基金取り崩しに迫られており、清算するまでには至らずとも、2016年などに原油安をうけたファンドの基金取り崩しが行われた過去があります。

World’s Biggest Wealth Fund Dragged Closer to Dumping Assets(2020/3/31)

運用資産が大きければそれに比例して今回のコロナショックで甚大な影響が出ていることは容易に想像できますが、日本の国家予算に近い資産規模を誇るSWFが資産売却に動き出すとなると株式を含めた資本市場にはかなり深刻なダメージをもたらしかねないことになります。

ちなみに株探ではノルウェー政府が保有する銘柄は一覧で確認することができ、現在189銘柄保有で時価総額は5,500億円程度です。

ノルウェー政府が保有する銘柄一覧(2020/4/1現在)

ちなみに今年に入ってから日銀が買い入れているETF購入は3か月間で2兆5,000億円を超えており、こうした世界中のファンドの解約売りなどを受け止めている部分もありますが、ヘッジファンドなどの閉鎖も相次いでいる状況ではやはり限界があると言えるでしょう。

本日も実際に下げ幅が急拡大したのは14:00過ぎから真っ逆さまでした。
仮に日銀がETF買いを入れていたとしても枠を使い切った時間帯だろうと思われますし、さらにこの14:00過ぎというのは機関投資家のオーダーが証券会社に持ち込まれる時間帯とも重なるため大口の仕業だろうと推測がつきます。

今晩あたりにも緊急事態宣言が出されるのか、東京ロックダウン(都市封鎖)が宣言されるのか分かりませんが、来るべき時が来たというような印象でみています。

あとは事前のシナリオ通りとなるかどうか見もので、株高期待も膨らんでくるわけですが、どのタイミングから打って出るのかは非常に難しいところです。

元より相場の天底を当てることはできないと割り切って、淡々と買い下がっていくか、あるいは今回の調整幅を確認した上で反騰態勢に入ってきたところから買い始めるかの違いがあり、それぞれの投資スタンスやリスク許容度によって決めていくべきでしょう。

しかし、いずれにしても3/26コラムでお伝えした、日経平均における直近高安の半値押し水準には到達してきたわけですので、いずれにしても臨戦態勢を取らなければいけない局面です。

どこぞのファンドと一緒になって追証売りや投げ売りをしている場合ではありません。

3/30の日本経済新聞には著名な大物投資家であるマイケル・バーリ氏が日本株の中小型株を「ビッグ・ロング」と称して強気の逆張りで買い込んでいるようです。

相場の空気を読むことに長けた稀代の投資家は、悲観する日本人を後目に日本株に熱い視線を注いでいることをいま一度認識しておきましょう。

空売りのプロ、日本株を「ビッグ・ロング」

最後に、昨年のブルームバーグ記事からマイケル・バーリ氏が保有した日本株の一部を紹介しておきます。

≪2019年秋の保有銘柄≫
トーセイ(8923)
カナモト(9678)
アルプス技研(4641)
日本ピラー工業(6490)
村上開明堂(7292)
タツモ(6266)
ヨータイ(5357)
三精テクノロジーズ(6357)

直近ではHANATOUR(6561)の大量保有や三精テクノロジーズ(6357)の買い増しが明らかになっていますね。


≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

『最高のトレーダーは多くの独特な考え方をしている。
 彼らはその一つとして、恐れずにトレードを実行し、また同時に軽率なトレードと恐怖心によるミスを防ぐ心構えを習得している』
(「ゾーン 相場心理学入門」より)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
トーセイ(8923)
カナモト(9678)
アルプス技研(4641)
日本ピラー工業(6490)
村上開明堂(7292)
ヨータイ(5357)
三精テクノロジーズ(6357)
HANATOUR(6561)

執筆者:加藤あきら

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