手掛かり材料に乏しくもみ合い　19900円-20200円のレンジを想定

●15日のNY株式市場は反発。新型コロナウイルスへの対応を巡りトランプ米大統領が対中批判を強める中、前日は米上院が人権問題で中国高官への制裁を課すよう米政権に求める法案を可決した。米商務省が「中国のファーウェイに対する禁輸措置を強化する」と発表し売りが先行。中国はアップルなどの米企業に対する規制導入やボーイング機の購入停止などの対抗措置に言及し、一時271ドル安まで下落したが売り一巡後は、原油先物価格が大幅続伸し上昇に転じた。また、5月の製造業景況指数が予想以上に改善したことやミシガン大学調査の5月の消費者態度指数速報値が予想外の改善により、買いが入った。

ダウ工業株　　　　２３６８５.４２（＋　６０.０８）△０.２５％
ナスダック　　　　　９０１４.５６（＋　７０.８４）△０.７９％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２８６３.７０（＋　１１.２０）△０.３９％

●米下院は15日、民主党による3兆ドル規模の新型コロナウイルス対策案を可決した。5000億ドルの州政府向け支援や家計への追加現金給付、医療従事者などに対する支払いなどを盛り込んだ。上院で多数派を占める共和党の指導部は法案に強く反対。トランプ大統領も、仮に上院で可決されて自身に送付されても署名しない考えを示唆。

●グローベックスNYダウ先物37ドル高（執筆時）

★日本政府は緊急事態宣言が解かれなかった8都道府県について21日に改めて解除の可否が検討。今国会で成立を目指すとする2次補正予算の規模に注目。


★本日の日経平均は手掛かり材料に乏しく、もみ合いと読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万００２０円で、先週末の東京市場の日経平均終値２万００３７円とほぼ同水準。先週末の大阪取引所の日経平均先物終値は２万００１０円。

★日経平均株価のポイント
２万０５７６円　７５日線
２万０１９５円　５日線
２万００３７円　先週末終値
２万００２０円　ＣＭＥ日経平均先物
１万９６６１円　２５日線

－前営業日（5/15）のおさらい－

●日経平均株価　２万３７円４７銭（＋１２２円６９銭）
高値２万０１９８円２５銭／安値１万９８３２円８８銭
値上がり１４１１／値下がり７０４／変わらず５６
新高値２５／新安値３
出来高　１２億９３２９万株
売買代金　２兆１４４４億円

●ＴＯＰＩＸ　１４５３．７７（＋７．２２）

●マザーズ指数　８３９．５３（＋１８．３０）
マザーズ売買代金 １７５４億円

●騰落レシオ（25日）123.67%

●日経平均ボラティリティー・インデックス30.33まで低下

●前営業日のストップ高24銘柄（気配含まず／一時含む）

テラ・ボーソ油・シーズメン・ジェネパ
コロプラ・セレス・コムシード・ユビキタＡＩ
カヤック・Ａｉｍｉｎｇ・フーバーＢ・ノムラシス
バリューＤ・ＫｅｙＨ・日本ラッド・スペースシャワー
インパクト・メドピア・高見サイ・ＬＴＳ
共栄ＳＳ・名南Ｍ＆Ａ・ＧＬサイエン・ＮＪＨＤ

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●今週の主な予定

18（月）
日 Q1 国内総生産(GDP)1次速報値(前期比)

19（火）
米 4月 建設許可件数
米 4月 住宅着工件数

20（水）
日 3月 機械受注船舶・電力除く民需(前月比)
欧 4月 EU基準消費者物価指数(HICP)改定値
欧 5月 消費者信頼感指数速報値

21（木）
日 4月 貿易収支
米 5月11日週次 新規失業保険申請件数
米 5月4日週次 継続失業保険受給総数
米 5月 フィラデルフィア連銀業況指数
米 5月 マークイット製造業(PMI)速報値
米 5月 マークイットサービス部門(PMI)速報値
米 4月 中古住宅販売戸数

22（金）
日 4月 全国コア消費者物価指数(CPI)(前年比)
日 4月 全国消費者物価指数(CPI)総合(前年比)
欧 5月 マークイット製造業(PMI)速報値
欧 5月 マークイットサービス部門(PMI)速報値
中 　　全人代