米中対立の懸念消化で一段高!?半導体株が調整抜け出し一斉高
実際、かなり激しい口調で中国を非難していましたが、市場が危惧していた米中貿易第一段階の合意見直しや追加の制裁関税といった具体的な措置には言及せず市場安堵で買い戻しを誘いました。
ここでは中国が「武漢ウイルス」を隠蔽したことや中国寄りの対応を改めないWHO(世界保健機関)から離脱するといったことのほか、対香港の優遇措置を撤廃、さらに中国人留学生や研究者の締め出しなどに言及しました。
ポイントはやはり対中貿易合意の破棄については言及が無かったことと、すぐに制裁開始というよりもこれから行動していくことを仄めかしたことだと思います。
これによってマーケットはどうしてもスッキリとアク抜けにはならず、なお制裁の可能性が消えたわけではないという不透明感が燻り、膠着状態に陥りやすくなるかと思います。
ただし、水準としては変わらずとも足元でボラティリティは高まっていますので、当面は高値波乱交じりで日柄調整に入っていく可能性が高いのではないかと思われます。
他方で、マーケットの注目ポイントとして見逃せないのが先週も指摘した調整中だった半導体株の動きです。
東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)を双璧にディスコ(6146)、SCREEN(7735)、ローツェ(6323)、タツモ(6266)、マルマエ(6264)、アドテックプラズマテクノロジー(6668)などが一斉高となりました。
他にも東京精密(7729)やHOYA(7741)、フルヤ金属(7826)、山一電機(6941)などがありますので、関連株でも周辺を狙っていくのも有効かと思われます。
もし、半導体株が先導役として再び市場を引っ張る展開となれば、上昇の第2波目に突入してくることになります。
全体としては循環物色や水準訂正の動きも一巡して徐々に上値が重くなってくることもふまえておく必要がありますね。
足元で物色の手を広げた分は多少なりとも銘柄整理も必要になってくる場面ですが、資金効率を考えれば半導体株に物色資金を厚めに配分していくことも有効でしょう。
日経平均が22000円回復が話題となっていますが、PBRではようやく1.0倍を超えたところで戻りの余地を考えるとまだまだ道半ばです。
へたに慌てず市場の物色動向を注視しながら上昇トレンドに乗っていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ローツェ(6323)
タツモ(6266)
アドテックプラズマテクノロジー(6668)
東京精密(7729)
HOYA(7741)
フルヤ金属(7826)
執筆者:加藤あきら
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