株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-09-10 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

上げて落とす、落として上げるの鯨幕相場の先に待つのが天与の買い場

米国市場は昨晩も激しい動きですが、日本市場は平和を取り戻して比較的穏やかな値動きで明日のメジャーSQを迎えることになりそうです。

結局は日経平均23000円をはさんでのもみ合いですが、おそらく直近の下振れ時には押し目買いチャンスと動いた投資家は案外多いかもしれません。

この23000円を超えてのこの攻防戦は今年2月と非常によく似ていて、下値には買いが入るのですが肝心の上値を買っていく投資家がいません。

本日の上昇を引っ張ったのも昨日に続いて海運・ガラス/土石のシクリカル系と金利敏感系の保険やその他金融で、いずれもバリュー株です。

このバリュー株の強さは売り方の買戻しが中心ですので、踏み上げを食らった投資家が泣く泣くロスカットするのを狩り取る動きと言えるでしょう。

したがって、今後はこれに続く強気の材料が欲しいところで、英アストラゼネカのワクチン治験を中止と再開みたいな茶番じみた話ではなく、米国の財政支援策が可決したとか、期待インフレ率を押し上げる経済指標などが必要です。

どうやらドイツ紙など海外ニュースでは直近の米国ハイテク株の急落をふまえても、一部の過熱していた銘柄の一角がバリュエーション修正の動きをしているだけで、極端な暴落につながる心配はないとの報道をわざわざしています。

実はこれが一番あやしいわけですが(笑)、今年のコロナショック前も同じようなパターンでしたね。

足元でフワフワ上昇しているのを見せつけられると、押し目買いしたくなる気持ちは分かりますが、デイトレーダー並みの短期勝負と割り切れる方でないと、火遊びのつもりが再起不能にまで追い込まれます。

以前も書いたように、ここでの上昇局面は戻り売りを徹底してキャッシュポジションの充実に努めておくのがよいでしょう。

では恒例になってきた銘柄アンケート、あすなろ会員様の保有者数ランキングですが、ちょっと色モノの低位株やETFなどが多く見受けられますね。

◆NN原油ダブル・ブル(2038)
直近でサウジアラビアの原油販売価格引き下げが今後の需要低迷を映したものなのではないかとの観測報道などから急落しています。
たしかに欧州ではフランスなどで再びコロナ感染者が拡大したり、中東でも再びロックダウンの懸念が出てきたりと、世界経済の先行きに懸念が出始めています。
一方で、中国は武漢を中心に新型コロナウイルスを克服したとしきりに喧伝していますから、アジア中心に価格を下げてでも需要を取り込みに来ている可能性もあるでしょう。
しかし、3月のコロナショック時にはリスク資産のSell Allで原油はマイナス圏にまで売られたので、暴落を十分に引きつけて押し目買いがよいでしょう。既に保有のポジションは一旦戻り売りを。

◆FRONTEO(2158)
5、6月に創薬支援AIシステム開発が材料視されて年初来安値からテンバガー達成の目前まで急騰を見せた今年の大化け代表株。
足元では材料を織り込んで小康状態が続いており、6月に出来高が膨大に膨らんだ際の信用買いを消化しながら日柄調整中と言えます。
市場全体が波乱含みの展開になりつつある中、株主の握力が試されるところでしょう。

◆ソフトバンク(9434)
いよいよ来週14日からの大型売出しの公募条件価格決定日が控える中、株価は連日で売り込まれています。
おそらくは公募申込者のツナギ売りと思われますが、ポスト安倍の菅新政権誕生の思惑で純粋に空売りでキャピタルゲイン狙いの投資家も多そう。
証券会社から勧誘を受けている方も多いと思いますが、もはやヘッジファンドと化した親会社のソフトバンクG(9984)がこのタイミングで保有株を手放す真意を汲み取った方がよいでしょう。あまり大きな声では言えませんがボランティア精神でも無ければ手出し無用の案件。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆日本郵船(9101)[海運]
6/19ご紹介から株価は約20%の上昇。
バブル相場特有のキーインダストリーに注目集まる。
単なるバリュー株物色とは一線を画す相場の背景に着目。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★加藤あきらのゴールドメソッド銘柄(****)
銘柄公開後の高値を更新し、上昇率は1.8倍に。
予定どおりに利食いしてポジションを縮小。
暴落への備えで現金確保、次の買い場で底値買いを狙いたい。

【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆者:加藤あきら

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