株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2020-09-30 15:30:00

加藤あきらの投資戦略室

明日からいよいよ10月相場、無防備で相場に入る前に要確認

日経500種平均も最高値更新が話題を呼んでいますが、日経平均225の方も9月末の配当落ち分を即日で埋め戻す相場の強さが感じられましたね。

本日はトランプVSバイデン両大統領候補による第1回テレビ討論会を通過して後場から売り物が出てきて反落しましたが、日経平均はまだ23000円を維持しています。

実際のところ株高の最大の鍵を握るのは米大統領選挙でどちらが勝つかよりも、米国の追加経済対策第4弾のゆくえの方がよほど重要と言えます。

共和党・民主党ともに本当に経済最優先の感覚があるならばすでに追加財政の話は決定しているはずのところ、今さら両陣営の経済対策を聞いたところで即効性はありませんし、そもそも経済政策論争どころか両氏互いの批判で精いっぱいの話で期待するまでもないでしょう。

ところが、株価は討論会終了後に失望売りみたいな動きになっていますので、いかに現在のマーケットが適当に動いているかが分かりますね。

明日から10月に入ってきますが、前半の入り方は慎重に行っていきつつ、前回のコラムで書いた日柄を意識して中旬ごろまでをメドにポジションを作っていき、後半は11月の米大統領選に備えていくという段取りがよいかと思います。

大統領選までの残り1か月という極めて特異な期間をどう立ち回るかで、年内あるいは来年以降のパフォーマンスにも大きく影響が出てくる重要なスケジュールになってくると考えます。

この機会に投資判断の重要なポイントをお伝えしておきますと、買い場は株価水準で決めるのではなく、為替動向で見極めていく方が確実でしょう。

これからの買い場は必ずと言ってよいほど為替が円高方向に振れてくるかと思いますので、そういう時こそ強気で、フワフワ上昇している時は値動きに誘い込まれて飛びつき買いなどしないように自制していきましょう。

多少まだ見切り発車の面はあるかもしれませんが、マーケットの大転換を見越してバリュー株の仕込みに入るのは妙味があると思います。

本日は旧三菱財閥の代表株などを見ていきましょう。

三菱商事(8058)は8月末のバフェット投資で火がつきましたが、ようやく失速してきましたね。
相場が一旦往って来いとなれば2400円付近が狙い目になるかと思いますが、出来るだけ引き付けて買いたいですね。

三菱UFJ(8306)は銀行株は基本的に監視用で投資対象になりませんが、来年ごろには投資妙味が出てくるかもしれません。バリュー株と言えばそうなのですが、他にも割安株は沢山あることを考えれば投資の優先順位は低くなってしまいます。

三菱重工業(7011)は本日ちょうど年初来安値を更新する動きです。これは航空機などの影響が大きく業績懸念を理由に売られている部分はありますが、PBRは0.65倍で歴史的低水準となっています。もちろんバリュートラップには注意が必要ですが、10月中旬ごろをメドに買って中間決算で悪材料出尽くしなんてパターンが理想です。

これら三菱御三家の他にも三菱ケミカル(4188)、三菱化工機(6331)、三菱地所(8802)、三菱倉庫(9301)など色々業種も幅広くグループを形成しています。

このグループの中にはAGC(5201)やENEOSホールディングス(5020)、東京海上HD(8766)、大日本塗料(4611)なども企業名に三菱は付きませんが、三菱グループです。

それは分かったけど、なぜ今さら三菱グループに注目するのかというところの疑問が残るかと思います。

別に個人的に三菱が好きというわけではなく、極端に低迷しているバリュー株を探っていくと旧財閥系企業が目につくわけです。

他にも三井系や住友系、安田系、古河系などいろいろありますが、見どころはこの異様に株価が低い位置に押し込められているというのがポイントです。

とくに過去の相場で大きく資金が入って買い上げられた銘柄、大化けのDNAを宿している銘柄はとくに注目しておく価値があるでしょう。

ここから2~3週間がまさしく天与の買い場となってくるでしょうから、十分に心の準備をして臨みましょう。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆ダイフク(6383)[機械]
5/20ご紹介から31%上昇、機械株の躍進が目立つ今日この頃。
途中休憩をはさんで年初来高値更新へ。
チャートは再びパーフェクトオーダー完成か。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★まんもす藤井。のラストサムライ銘柄(****)
銘柄公開からあれよあれよと利確ポイント到達。
短期で利食いした資金は一旦休ませて次の銘柄へ。
中長期で大化け期待の玉は強気継続。

【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
三菱商事(8058)
三菱UFJ(8306)
三菱重工業(7011)
三菱ケミカル(4188)
三菱地所(8802)
三菱倉庫(9301)
AGC(5201)
ENEOSホールディングス(5020)
東京海上HD(8766)
大日本塗料(4611)

執筆者:加藤あきら

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック