ヤマハ発動機=半導体銘柄?
本日のコラムでは、「サプライズ」や「想定外」こそが株価動向に与えるインパクトが大きい、というお話をさせていただきます。
ヤマハ発動機(7272)の発祥は、ピアノやギターといった楽器メーカーであった事は広く知られている話だと思います。
現在の業種は「輸送用機器」。
2輪車メーカーとして世界大手。好採算の事業であるマリン(モーターボート等の小型船舶)分野でも認知度は高いと思います。
株価は20年11月10日の安値1800円から窓を開けて上昇に転じた後は、下値を切り上げながら右肩上がりが継続し、本日4月9日には、直近の高値2839円を付けました。
足元で相次いでいる小売決算などで、業績に対するコロナ禍の影響の根深さが散見される中、同社株の順調な株価推移は、単なる業績回復期待だけでは説明がつかないようにさえ思われます。
いろいろと調べてみたところ、上記のような既存の、いえ、「既知」の主要ビジネスではない分野にこそ、株価堅調を裏付ける理由となりそうな点を見つけました。
20年5月に同社の連結子会社となった後も赤字が続いていた、ヤマハロボティクスホールディングス(旧新川+アピックヤマダ+ヤマハ発動機のロボット部門の合併会社)が、
昨今の半導体不足問題の影響を受けて今後数年間同社の連結業績にプラス寄与する可能性が、どうやら市場内で意識され始めた模様です。
楽器メーカー⇒輸送用機器メーカー⇒半導体関連向けロボットという事になりますが、
市場内で認識され始めた模様とは言え、まだまだサプライズ感、意外感は強いはずで、今後、同分野が本格的に業績寄与してくるようになれば、さらなる株価上昇を期待できるものと推察します。
中長期目線で銘柄選択を行って、値動きを見ながらスイングトレード気味に株式投資をお考えの方々には、下値不安が薄く、株価がサプライズを織り込んでゆく過程で、短期的な値幅取りにも向いていそうな同社株にご注目いただきたいと思います。
今後も皆様の「番犬」として市場を注視し、不思議に思った事などを掘り下げるところから、サプライズや想定外につながる事案を探してみたいと存じます。
ハイデイ日高(7611):業績下方修正と今期業績予想非開示で昨日株価大幅安(本日は反発)
サイゼリヤ(7581):ハイデイ日高に連れ安
カクヤスグループ(7686):上値が切り下がる展開でダウントレンド入りか
執筆:木村泰章
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