今朝のマーケットで驚いた事:バリュー相場は終焉?
今朝のマーケット、寄り付き直後に驚きました。
ん?何で大林組(1802)が寄り付かない?
ありゃ?売り気配?
大林組は安寄り後に戻ったのですが、結局本日の終値は、大成建設(1801)も、清水建設(1803)も、鹿島建設(1812)も2%に近い比較的大きな下落となりました。
チャートを見比べてみると、いずれも3月29日に高値を付けた後調整に転じ、大成建設と大林組のチャート形状はそっくり。
つい最近も、なんとなく似たチャート形状を見た記憶があって、思い出したのが日本製鉄(5401)とJFEホールディングス(5411)です。
この2社は5月10日・11日が直近の高値なので、厳密に申し上げれば建設株群とはチャート形状は異なりますが、
「大型株の右肩下がり」という「イメージ」が似ている事から気になっておりました。
よく話題に上る「バリュー株」の定義を、割安株=低PER銘柄とするならば、代表的なセクターとして真っ先に思いつくのは「鉄鋼株」です。
次点としては「建設株」もイメージしやすい事かと存じます。
その一方、鉄鋼セクターには、昨日米系大手証券会社がレーティングを引き下げた事から、日本製鉄、JFEホールディングは共に大幅安となっていました。
その翌日の寄り付きが、今度は建設セクターの大幅下落。。。
当然ながら私がイメージしたのは「バリュー相場の終焉」です。
では、鉄鋼株、建設株から流出した資金はどこへ向かったのか?
本日の東証1部の業種別株価指数で値上がりが目立つのは「電気・ガス」と「海運業」です。
果たして実際に、鉄鋼株・建設株からこの2業種に資金が流入しているかどうかは定かでありませんが、
「電気・ガス」は、どちらかと言えば「ディフェンシブ」なセクターと申し上げて宜しいかもしれません。
となりますと、今朝の、今日の建設株の動きは、この先のマーケットを暗示しているのかもしれません。
あまり考えたくありませんが、「リスクオンからディフェンシブヘシフト」。。。
今週末はメジャーSQという事もあり、セクター間の入れ替えや、主力株のイレギュラーな動きを引き続き注視していきたいと存じます。
*注目すべきマーケット動向として情報をご提供する事を目的としており、これらの銘柄に対して投資推奨する事を目的としたものではありません。
執筆:木村泰章
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