常磐興産（9675）
「スパリゾートハワイアンズ」を展開している同社は、5/14に本決算を発表。前期の連結営業利益は約29億円の赤字だったが、従来予想の29.5億円の赤字を若干上回って着地。今期見通しは未定だが、コロナ禍で溜まった外出意欲が今後爆発してくれば、同社施設の引き合いが強まり、業績回復も期待できよう。なお本日前場の株価は5/28高値1454円を意識した動き。4/22安値1388円を起点としたリバウンドが本格化しており、3/22高値1544円を狙った押し目買いスタンスも一考だろう。

旅工房（6548）
約100か国の海外旅行を取り扱う同社は、ネット専業であり、各地域の専門知識に通ずる「トラベル・コンシェルジュ」が強み。5/21発表の「2021年3月分旅行取扱状況速報」では、海外旅行取扱額が前年同月比2.2％増と回復傾向。昨年度の伸び（同0.6％増）と比較すると大幅に改善しており、コロナ収束後は更に伸びが期待できる。日足チャートは2/25高値1397円をピークとした下降トレンド転換の兆し。本日前場は5日線を支持線に続伸。6/3直近高値1249円以上まで買われる場面もあり、ここを着実にクリアするようだと、2/25高値までの全値戻しが現実的になりそう。

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（7532）
ディスカウントストア「ドン・キホーテ」をメインに、ハワイには日本人向けストア「MARUKAI WHOLESALE MART」を展開。5/11発表の「月別販売高状況速報」では、前年の売上減少の反動が徐々に揺り戻してきており、アフターコロナはハワイなどの海外拠点も含めて大幅な業績向上に期待がかかる。株価は6/2安値2092円をボトムに戻り基調。上値抵抗の25日線を突破、本日前場は日足のボリンジャーバンド+1.00σ周辺を意識した動き。3/30以降は+2.00σをタッチするほどの強い動きは確認できないが、足元の勢いを維持できれば+2.00σをクリアし、節目の2400円が射程に入るだろう。