約4年ぶりの高値更新
独立系で、道路舗装などに使われる「アスファルト乳剤」に強みのある企業。2021年度を初年度とする中期経営計画(2021年度~2023年度)では、「脱炭素」を意識した技術開発の推進を目指している。具体的には「中温・常温技術の開発、普及」や「石油由来資源に替わる新材料の開発」を挙げるなど、同社は「脱炭素」関連銘柄としての側面も持つ。
5/14発表の本決算では、受注高は前期比3.4%増、売上高は同2.5%の増収、経常利益は同49.1%の増益となった。コロナ禍ながらも底堅い政府建設投資が受注の多くを占める官需案件を支え、前期の繰越工事もしっかり進捗したようだ。また、全社での販管費抑制や原油安も増益要因となった。今期は不確実性が高い原油価格の乱高下リスクや、足元での原油高が販売価格に反映されることから減益を見込んでいるものの、約362億円という高水準の繰越高を抱えてのスタートになる。
日足チャートでは、25日線を支持線として堅調に推移している。4/26ザラ場に発表された前期業績予想の上方修正を受けた買いにより需給が急速に改善しているため、目先の下値不安は乏しいと見る。日足の一目均衡表では、転換線を支持線として、依然と雲の上を推移。遅行スパンは4/27の高値圏を上回って推移していることから、引き続き上方シグナルは継続するものと見ている。
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