楽観視し過ぎな印象の本日の上昇:中国の経済指標こそに注目すべきでは?
中国国家統計局が31日発表した8月の購買担当者景気指数(PMI)は非常に厳しい内容となりました。これを受けて上海市場、香港市場ともに下落しており、日経平均の上昇だけが際立っていた印象です。
◎製造業と非製造業を合わせた総合PMIは48.9で、前月の52.4から低下。
◎製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1と、前月の50.4を下回り景況改善の「鈍化」を示した。
・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は50.2。
・サプライチェーン問題が足かせとなった形。
◎非製造業購買担当者景気指数 (PMI)は47.5と、前月の53.3から低下し景況の「悪化」を示した。
・予想中央値は52だった模様。
・景況改善・悪化の分岐点となる50を割り込むのはコロナ流行ピークの昨年2月以来。
・非製造業は主に建設業とサービス業を対象とする。
・原材料価格の上昇が響き、新型コロナウイルス感染対策の規制が消費を抑制した形。
・ケータリング、輸送、宿泊施設、娯楽産業が最も影響を受けた。
・建設活動は3月以来の高ペースで拡大。
改善基調の「鈍化」にとどまるのか、景況自体が「悪化」していると見るのか、こうした傾向が「続く」のか、逆に悪材料の「出尽くし」なのか、判断するのが非常に難しい局面だと思われます。
正直なところ、これらの数値を受けて、個人的には本日の日経平均が再度27500円どころへ下落する事を覚悟しました。
終わってみれば、まさかの300円高。
「日本の株式市場だけ上がらない」と言われ続けてきた反動なのでしょうか・・。
コロナ感染対策の規制により、中国の国内感染者数は30日まで3日連続でゼロに抑えられているそうで(未確認)、最近の感染拡大局面はほぼ収束したという指摘も出ている模様です。今月の数値をもって中国の経済指標も底打ち反転してくれる事を祈るばかりです。
執筆:木村泰章
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