株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2022-01-07 15:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

寒いと儲かる企業は?:アパレル小売り各社の12月月次速報

皆様、日々の株式投資へのお取り組み、ご苦労様です。

東京都内でも昨日は降雪があり、今朝はその雪が凍ってツルツルと滑る中を出社しました。
冬らしい冷え込みが厳しい朝が続いています。

寒いと業績が伸びる企業としてお馴染みなのが衣料品小売り全般。
続々と昨年12月度の月次売上高の開示が行われておりますが、企業側のコメントは概ね、気温の低下で冬物衣料が好調との傾向が窺えます。
年末年始のセールについても、人出・売上ともに好調だったようです。
https://1376partners.com/blog_kimura?year=2022&month=1&date=4

そこで、目に付いた12月度売上速報開示だけを、「勝ち組/負け組」に分けて下記にご紹介します。(順不同)

◎<12月度勝ち組>
・しまむら(8227):12月27日が昨年の年初来安値9130円
 12月度既存店売上高は前年同月比1.6%増と発表。冬物売上好調。
・ハニーズ(2792):12月1日の安値は996円
 12月度既存店売上高は前年同月比13.7%増と発表。7か月ぶりに前年比ベースでの最高値。気温の低下とともに冬物が好調。
・ワールド(3612):12月20日が昨年の年初来安値1108円
 12月度の月次売上高速報では既存店売上10.2%増。
 冬物を求める顧客の来店増加を背景に、全ての週で、全ての販路で、そして(雑貨ブランド運営の子会社を含んだ)全ての子会社において、昨対100%超を達成。
 特に、冬らしい気候を追い風にアパレル全般が好調に推移し、アイテム別ではニットやアウター、冬小物が牽引。
・ユナイテッドアローズ(7606):12月の安値は1770円
 12月の既存店売上高は前年同月比16.4%増、4カ月連続でのプラス成長となり7カ月ぶりの2ケタ増。

◎<12月度負け組>
・西松屋チェーン(7545):12月22日が昨年の年初来安値1311円
 12月度既存店売上高は前年同月比3.7%減と発表。下振れは2カ月ぶり。
・ワークマン(7564):12月28日が昨年の年初来安値5250円
 12月度の既存店売上高は前年同月比1.6%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。
・ファーストリテイリング(9983):12月30日が昨年の年初来安値64440円
 12月度の国内ユニクロ売上速報を発表。既存店及びEコマース売上高は前年同月比11.1%減と5カ月連続で前年実績を下回った。
 4週目まで気温が高く推移したことから、防寒衣料の販売に苦戦したが、最終週は気温の低下に加え年末祭が好調だったことで増収。

注目すべき点は、これらの衣料品小売りの株価推移が総じて冴えず、昨年の12月に安値を付けているものが多い点です。
しかしながら同時に、「12月度売上勝ち組」に分類した企業の中には、既に株価が底打ちから切り返しに向かい始めているものも散見されます。

1000ポイントを割り込んで大きく下落してしまったマザーズ市場を中心とした新興市場の中小型グロース株よりも、東証1部の中小型株の切り返しの方が、目先は早い可能性が高く、となれば、業績が切り返し基調にある衣料品小売り銘柄群も、ウォッチ対象としたいと思います。

◎参考銘柄
・しまむら(8227)
・ハニーズHD(2792)
・ワールド(3612)
・ユナイテッドアローズ(7606)
・西松屋チェーン(7545)



執筆:木村泰章

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