グロース株の切り返し
ここまでのグロース株の動きは、米国長期金利が上昇すると米ナスダック指数が下落し、その連想売りによって相対的にPERの高いグロース銘柄に気持ちを持たない機械的な売りによって下落を余儀なくされていた可能性がある。
足元、米国で起きているインフレ圧力の高まりは、戦争によるエネルギー価格の上昇もあるが、基本的には景気回復を背景とした良いインフレである可能性が高いことから、今後、稼ぐ力が強く、高い成長率が見込まれるグロース株へ見直し買いが向かう可能性がある。
金利上昇分を収益で補う形だ。
株価を決定するのは、「企業収益」であることを忘れてはならない。
米ナスダック指数が米国長期金利の上昇を起因とした下落から決別する日をトリガーに、日本のグロース銘柄の切り返しも期待出来るであろう。
下落基調が続いている日本のグロース株についても、利益成長が確認できれば正当に評価される日も近そうだ。
【MSCI定期見直しの結果】
採用
・なし
除外
・ポーラ・オルビスホールディングス(4927)
・ベネフィット・ワン(2412)
・東京センチュリー(8439)
・日野自動車(7205)
・大正製薬ホールディングス(4581)
・住友ファーマ(4506)
・メルカリ(4385)
・三浦工業(6005)
・コスモス薬品(3349)
・ローソン(2651)
・ツルハホールディングス(3391)
・綜合警備保障(2331)
・スタンレー電気(6923)
・リンナイ(5947)
・三菱ガス化学(4182)
・良品計画(7453)
・ライオン(4912)
・関西ペイント(4613)
・東洋水産(2875)
・参天製薬(4536)
・メディパルホールディングス(7459)
・オリックス不動産投資法人(8954)
合計22銘柄
注目されていたメルカリの除外が決定した。
メルカリの目先のイベントが終了したことで、マザーズ指数自体は落ち着きを取り戻すであろう。
【除外銘柄のその後】
昨年5月にMSCIから除外された以下2銘柄のチャートを参考にするのも一考だ。
・名古屋鉄道(9048)
・京阪ホールディングス(9045)
除外決定後に戻す場面もあったが、基本的には下落トレンドとなっていることが確認できると思う。
よって、MSCI指数の除外売りで大きく値下がりした銘柄を反発狙いで購入する場合は、短期目線が吉とみる。
長期目線で狙うのであれば除外売り完了後も下がり続ける可能性があることを頭の片隅に入れて取り組むべし。
【大型株のご機嫌チェック】
・東京エレクトロン(8035) ご機嫌
・ファーストリテイリング(9983) ご機嫌
・ソフトバンクG(9984) 超ご機嫌
上記3銘柄で、日経平均約300円押し上げ。
ソフトバンクGの上昇は想定外。
ポイントはやはり節目の5000円なのか・・・
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Wのコラムで紹介した銘柄
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・OATアグリオ(4979)
昨年12/16の紹介から33.53%上昇。
上方修正を好感。
仕込まれた方はおめでとう。
・コスモエネルギーホールディングス(5021)
昨年11月の紹介から50.41%上昇。
自社株買いを好感。発行株式数に対する割合9.55%!
仕込まれた方はおめでとう。
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Wのウオッチ銘柄
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じんわりトレンド転換か・・・
・システム ディ(3804)
執筆:W
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