株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-03-18 09:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

トレンドフォローからリターンリバーサルへ、バリューからグロースへ

「低バリュー銘柄群の追従買い」から「深押しした銘柄群の逆襲期待」へ、株式相場の物色対象は移行し始めたように感じています。

昨日の株式市場でもコマツ(6301)辺りの株価の上値は重かったのに、グロース銘柄群の指標でもあるマザーズ指数は一時3.5%超高と切り返し基調が鮮明となりました。
銀行セクターが引き続き軟調推移だったのは、金融不安懸念ショックの余波では無く、ショックの前に人気化した低バリュー銘柄群物色の代表格だった、銀行セクターや鉄鋼セクター等から、「アク抜け感」が強まったグロース銘柄群へと、相場の「軸」が移行し始めているものと捉えています。

昨日の株式市場で強かった業種は、精密機器や電気機器、空運など。
一方で、鉄鋼、海運、建設等は奮わず、業種別指数がマイナスとなる場面も見られました。

「海運株と銀行株と鉄鋼株を買い直したい」というお問い合わせやご相談は少なくありません。
しかしながら、「ショック前」のこうした物色トレンドは、「ショック後」は「ショック前」ほどワークしない(機能しない)印象です。
むしろ、金融不安に直接的な関係は無いハズなのに、「リスクオフ」の影響を受けて深押ししてしまった、好業績見込みの中小型成長株群の切り返し狙い、つまり、グロース銘柄群のリターンリバーサル狙いの方が「妥当」と見ます。
その動きが昨日の株式市場では鮮明に示現した、と申し上げて宜しいでしょう。

「ショック前」の、例えば、PBR1倍割れ銘柄群物色も、「PBRが1倍超となるよう企業努力を求める」という東証側の姿勢を受けて、収益構造を改善しようという企業側の姿勢の変化が「期待される」、という「思惑先行」の物色に過ぎないように思います。
「PBR1倍割れだから良い」のではなく、「改善が期待されるから良い」という理論です。
その改善が決して約束されているわけではなく、むしろ、過去や足元でPBR1倍割れが続いている企業が、突如としてPBR1倍超に生まれ変わる可能性は乏しいように思います。

逆説的に、「PBR2倍超、ROE20%、PER100倍」という銘柄群の成長性が否定されるわけでもありません。
認知度が低く、時価総額が小さく、流動性に問題があっても、むしろ、こうした中小型成長株群の方こそ、中長期目線での物色対象としては適しているのではないでしょうか。
「小さ過ぎて機関投資家は買えない」という点は、裏を返せば、「個人投資家だからこそ先回り買いが可能」と見る事もできましょう。


執筆:木村泰章

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪まんもす藤井。の大御利益銘柄(****)≫
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今のうちにこっそり利食って、来週の銘柄に乗り換えちゃいましょう。

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