久しぶりのサーキット・ブレイカー発動
まず、日経平均の下げ幅2216.63円は、ブラックマンデー以来、過去2番目の大きさでした。
東証はグロース市場250指数先物について、14:32にサーキット・ブレーカーを発動しました。
東証銀行業株価指数先物についても、13:39にサーキット・ブレーカーを発動しています。
https://www.jpx.co.jp/derivatives/rules/price-limit-cb/index.html
https://www.jpx.co.jp/markets/derivatives/scb-info/index.html
サーキット・ブレーカー制度は、例えるのであれば、個別銘柄のストップ高・安といった値幅制限の、「指数先物版」です。
通常制限値幅に達すると、過熱感を抑止する事を目的に10分ほどの「取引中断」を経て、制限値幅が拡大されます。
東証がグロース市場250指数先物にサーキット・ブレーカーを発動したのは、旧マザーズ指数先物が、グロース市場250指数先物へと変わってから初めての事で、過去の発動状況を見ると、2020年11月10日と2020年10月22日に、旧マザーズ指数先物に対しサーキット・ブレーカーが発動されて以来(いずれも下限ヒット)、3年8か月以上ぶりでした。
恐怖指数と目される昨日の日経VIも、終値ベースでは前日比34.92%の急上昇となりましたが、こちらは「率」では無く、上下10ポイントが値幅制限となる事から、サーキット・ブレーカーは発動されなかったものの、「異常値」である事は明らかと申し上げて宜しいものと存じます。
これらの「異常値」をもって、相場が底入れ反転に向かうとは言い切れませんが、それでも「陰の極」を裏付ける根拠にはなり得ましょう。
「突っ込み買い」を狙うにしても、「戻り待ち売り」を検討するにしても、慌てず急がず、投資判断を行う/投資行動に移すタイミングは、『来週初のマーケット展開を様子見・確認してから』と、ご認識ください。
株式相場未だに、『急落中』にある事から、冷静な対処こそを心掛けてまいりましょう。
執筆:木村泰章
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