加賀電子（8154）

同社は、電子部品事業、情報機器事業、ソフトウェア事業、その他事業を主な事業内容とする独立系エレクトロニクス総合商社だ。

電子部品事業では、半導体、一般電子部品、EMSの開発・製造・販売を行っており、EMSサービスは国内外で展開し、車載、医療機器、家電製品向けなど幅広い分野をカバーしている。
情報機器事業では、パソコン、PC周辺機器、各種家電、写真・映像関連商品、オリジナルブランド商品の販売を行っており、LED照明機器の設置やネットワークソリューション分野にも対応している。
ソフトウェア事業では、CG映像制作やアミューズメント関連商品の企画・開発を行う。

米著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの子会社が、総合商社5社の株式を買い増した事が大量保有変更報告によって明らかとなり、商社株は急伸して昨日の株式市場の大幅上昇の牽引役となった。
投資家の連想や思惑は、当然ながら他の商社機能や卸売り機能を有する企業群にも波及するものと思われ、その好影響はエレクトロニクス総合商社である加賀電子にも及ぶものと想定する。

今期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比9.5％減の183億円となったが、通期計画の260億円に対する進捗率は70.7％と、会社計画に沿った業績推移となっており、特に10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比11.5％増と、増益基調に転じ始めた点を評価したい。

テクニカル面では、5日/25日/75日/200日移動平均線が、2743円～2767円という狭いレンジに収束しており、昨日は株価がこの水準を上回って2800円台に進む場面が見られた。
出来高面が増加すれば、株価の切り返し基調がさらに鮮明となり、新局面に移行したと見る投資家の買いを集める事も想定されよう。
バフェット効果は数か月続くものと考えられる事から、3000円台への回帰を見込んでの買い仕込みは、2800円どころの値固めが進むタイミングを確認してからが安全と見る。