なんとなく、全体相場も底入れ反転が意識され始めたように、感じておられる会員様が増えてきたように思います。
少なくとも、リスクオフムードが優勢だった、2月半ばから3月半ばにかけての1か月に比べ、ようやく、株式相場にも「春」の訪れが意識される局面へと、進み始めたものと存じます。

しかしながら、変わりやすいお天気と同様に、相場の春の訪れも【三寒四温】です。
リスクオフムードが後退したからといえ、急にリスクオン再開となるわけではなく、現況はリスクオン再開に向けての、本格的な春の到来に向けての、「打診」段階の「往来相場」と見るべきでありましょう。

日経平均は3月11日の安値以降、底入れ反転感が台頭し始めたものの、本日の終値は、25日移動平均線（37909.93円）を上回る事が叶いませんでした。
一方で、中小型成長株群の指標であるグロース250指数は、終値ベースでも25日移動平均線（662.80ポイント）を上回りました。
さらに、5日・25日移動平均線はゴールデンクロスが示現しています。
地味めではありますが。。。

本日目立ったのは、銀行株指数の大幅上昇（4％超の上昇）。
NF東証銀行ETF（1615）も4％超の上昇となり昨年来の高値を更新しました。
銀行セクターの代表的銘柄と目される三菱UFJFG（8306）は、終値で5.72％の上昇と大幅高で昨年来の高値を更新しました。

ただ、ドル円の為替水準は、緩やかに円安方向を向いており、日銀が金融政策決定会合で追加利上げを見送って以降、銀行株に追い風となるような材料は特段観測されていません。
それなのに、大幅高となったのは何故なのでしょう。

この点にこそ、現在の投資家の心理状態が投影されているように思います。
つまり相対比較上、リスク面からの「消去法的」に、銀行セクターが「安全」と見なされたがゆえの高値更新、との印象です。
裏返せば、投資家心理は未だに、全面回復という「春」には至っていない事を裏付けている、と申し上げても宜しいでしょう。

高値を更新したメガバンク群への、ここからの飛び付き買いは危険と見ます。
元来、バリュー性面に優れているハズのメガバンク群は、三菱UFJFGも、三井住友FGも、みずほFGも、株価の上昇が続いた事から、PER水準は13倍から14倍程度、PBRは1倍超、配当利回りは3％以下程度と、「割安感」は後退してしまいました。

むしろ、第2地銀群の方が相対的に「割安」「出遅れ」感が強まったように捉えております。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆高知銀行（8416）
◆北洋銀行（8524）
◆池田泉州HD（8714）
第2地銀群の中には業績回復が遅れているものも見受けられますが、概ね「割安」「出遅れ」は強い者との印象です。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆トレファク（3093）
　一時銘柄ご紹介後の高値を更新！
　内需の代表格ですね。
　昨年10月16日のご紹介時からの高値騰落率27.55％。

◆関電工（1942）
　本日も電設工事関連は総じて小じっかりの展開でした。
　1月23日のご紹介時からの高値騰落率21.80％。
　
◆指月電機（6994）
　銘柄ご紹介後の高値を更新！
　2月27日のご紹介時からの高値騰落率18.54％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪デジタルダイヤモンド銘柄≫　
　好材料発出を受け大幅高！
　来週は第2利確ポイントも狙えるかも。
　
◆≪木村泰章の1億円銘柄≫　
良いところで利益確定していただいた事と存じます。
　買い直しには早計と見ますのでお控えください。

◆≪緊急即日公開ニューマネー狙い撃ち銘柄≫　
　逆行高で銘柄公開後の高値を更新。
　公開から実質3日で5％超の上昇です！


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