株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2025-03-25 12:00:00

木村泰章の機関投資家が読むコラム

不安定な相場展開に潜む魔の手:トルコ関連への投資は避けるべき

24日の米国株式市場では、トランプ政権が4月2日の関税発表を見送る方向だと伝えられた事から、半導体大手エヌビディアや電気自動車大手テスラなどの株価が上昇しました。
日本の株式市場も米国市場の流れを引き継ぐ形で、日経平均は寄り付き直後から38000円台を回復し、相場全体にも安心感が広がっている印象です。

とはいえ、依然として状況は流動的で、最終決定は予測不能な状態ですから、「警戒感は後退しつつあるものの、過度な楽観視も禁物」とご認識いただくべきでしょう。

米国の関税・通商政策の影響が及びにくい、日本の内需型中小型成長株群の方が、「不確実性は低い」とのあすなろの見解に変更はありません。

さて、このように「外部要因」に不透明感が強い時こそを狙って、「ひと儲け」を企もうとする人達は、投資家だけではありません。
「ひと儲け」狙いたいけど怖いよなぁ、という不安心理をついて、どうせリスクを取るなら大きなリターンを狙いましょう、と近寄ってくる「悪徳業者」が暗躍する事が想定されうるわけです。

毎日平均して、50件ほどのメールや電話でのご相談・お問い合わせに応えているという、大手IFA事業者(金融商品仲介業者)に所属している私の知人は、昨日、こんな話をしてくれました。

「この数日、相談・問い合わせの8割以上は、トルコリラに関するものだね」

会員様各位もご存知かもしれませんが、トルコ警察が19日、エルドアン大統領にとって最大の政敵とされるイスタンブール市長を拘束した事を受け、トルコ通貨のリラと株価は急落しました。
トルコ中央銀行は20日に緊急会合を開き、1週間物レポ入札の停止と、翌日物貸出金利の42.5%から46%への引き上げを決定しました。
事実上の金融引き締め措置と見られます。

トルコリラに関する相談・問い合わせが多いという事は、暴落状態にあるトルコリラへの投資を今始めれば、将来的な値上がりが期待できるだろう、との「思惑先行」の「突っ込み買い」を検討している、個人投資家が非常に多いという事でありましょう。

「日本の低金利と比べ、トルコの高金利は魅力です。小額で金利スワップによる利ザヤを毎日コツコツ積立てましょう」
などという話に乗っかると、知らず知らずのうちに、リスク/リターンのバランスの悪い、投機性の強い金融商品へ誘導されてしまう可能性があるワケですから、充分ご注意ください。

高金利通貨として、日本の投資家層にも広く認知されてきたトルコリラは、過去に何度も暴落局面を引き起こしている、超高リスク通貨です。
背景には「ハイパーインフレ状態」があり、2月末時点での、トルコの年次インフレ率は39.05%と目されます。

会員様各位が既にご存知のとおり、「インフレ」下では、モノやサービスの価値が上昇して、その反面おカネの価値が目減りするわけですから、「現金」に準ずる「通貨」を保有するなど、完全にセオリー無視の行動と言えましょう。
政策金利、預金金利が引き上げられても「一時的」な措置である可能性も否めません。

では、トルコ株やトルコ株投信なら、「突っ込み買い」しても「安全」なのか?
いえいえ、リスク要因は、日本株よりもはるかに多い事をご認識ください。

◆価格変動リスク:特に政治・経済情勢の波乱・不安定状態が懸念される。
◆信用リスク:政局波乱が企業の信用力にも影響を与えうる。
◆流動性リスク:トルコ市場は先進国市場に比べ明らかに市場規模自体が小さい。
◆カントリーリスク:連日のようにデモが行われ、経済情勢に不安定要素が多い。
◆為替変動リスク:トルコリラはそもそも、ドル、円、ユーロといった先進国の基軸通貨では無く変動率が大きい。

ましてや、例えば、トルコ株式オープン等の足元の利回りは1%を下回っているもの目され、高リスク/低リターンです。

「トルコ」「リラ」「スワップ」などの語句が躍る金融商品は触るべからず、とご認識いただきたいと存じます。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆リベラウェア(218A)
◆ドーン(2303)
◆菊池製作所(3444)
トルコはドローン大国として知られ、軍事用ドローンを世界各国に供給。
トルコ国内の混乱が、日本国内の産業用ドローンを手掛ける企業に追い風となるか注目したいと思います。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆京都きもの友禅(7615)
一時100円台へと上伸。
 達成感も意識されそうですから利益確定を優先しましょう。
 3月4日のご紹介時からの高値騰落率13.48%。

◆丸井グループ(8252)
 昨年来の高値を更新!
 内需物色の一環と見ます。
 昨年11月20日のご紹介時からの高値騰落率13.44%。
 
◆パーソルHD(2181)
 昨年11月の暴落局面前の株価水準へ回帰。
 1月28日のご紹介時からの高値騰落率11.59%。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪株ドクターマサトのテンバガー銘柄≫ 
 銘柄公開後の高値を更新!
 出来高も増加傾向にあります。
 
◆≪ザ・裏道王道銘柄≫ 
 第1利確ポイント目前!
 パラパラと売り上がり気味に利益確定を優先致しましょう。

◆≪木村泰章のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫ 
 昨日の大幅高で一旦達成感が意識されやすい局面と見ます。
 利益確定を優先致しましょう。


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