会員様各位もなんとなくご認識されているとおり、日経平均とTOPIXでパフォーマンスの乖離が生じています。
主に半導体株の下落等によって、日経平均が年初来下落してきた中、TOPIXは金融株が押し上げる形で3月26日に年初来高値を更新しました。

TOPIX小型株指数も同日に年初来高値を更新し、2024年7月17日の史上最高値にあと1％というところまで肉薄しました。
また、2022年4月の東証の市場再編で算出が始まったスタンダード市場指数も、3月26日に算出開始以来の高値を付けた事から、大型株群と比較して中小型株群に対する注目度が高まっています。

過去1カ月の東証33業種のパフォーマンスは鉱業、保険、不動産、銀行等がアウトパフォームした一方、サービス、その他製品、海運、非鉄金属等がアンダーパフォームしました。
日経平均の売られ過ぎと、TOPIXの買われ過ぎが、同時進行で生じたような印象です。

トランプ関税の行方が不透明で、輸出型大型株群を手掛けにくいので、消去法的に中小型株群に物色の矛先が向かっている事は、あすなろが従前からお伝えしてきた、資金シフトシナリオ通りの展開と見ています。

では、どのタイミングで、何がキッカケで、この「流れ」が変化しうるのか？

これ、あまり難しく考えずに、合理的なシナリオよりも、心理的/感覚的な材料こそに注目した方が、「流れ」を読み違えず適切なご対応が可能であろうと考えます。
例えば、4月から新年度入りだから、新たな投資マネーの流入が期待されうるとか、そんな感じの「ごくごく単純な」材料や見解ほど、うまく機能しやすいように考えます。

言い換えますと、現段階の相場環境は、市場参加者や市場関係者が、「大幅安の合理的説明」を必死に探している段階ですが、結局のところ、「過剰反応」的な相場の方向感の「傾き」は、合理的な説明をする事が難しく、逆説的にも、心理的/感覚的な投資行動によって引き起こされるケースの方が多いと言えます。

つまり、相場の流れをなんとか見極めようとしたり、無理やり投資行動を起こしたりするのではなく、流れに任せて、会員様各位にとってフォローの流れに転じる事をお待ちいただくべきかと存じます。

いわば、「雨宿り」局面と申し上げても宜しいかもしれません。

「相場の流れや方向性が見極められたとしても、個別銘柄で儲からなきゃ意味が無い？」
いえいえ、そうじゃありませんよ。
「相場観」を持たずに、個別銘柄の売買に臨む事こそ、むしろ「禁じ手」であろうと存じます。

相場観は、当コラムも含む、あすなろの各コラムや全体フォローなどを参考としていただき、銘柄選択や実際の売買についてお悩みの際は、メールにて個別の銘柄相談をお寄せください。

さぁ、明日からは実質「新年度相場」入りです。
今までの相場展開が、過剰反応が、地合いの悪さが、徐々に改善するキッカケとなるかもしれません。
「常に強気、いつも冷静」でまいりましょう。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆ヒューリック（3003）
◆LeTech（3497）
◆ウェルス・マネジメント（3772）
TOPIXが金融株の買いにより堅調だった為に、同じく内需型である不動産投資関連銘柄群には出遅れ感が出てきました。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆エムビーエス（1401）
一時逆行高も！
　3月11日のご紹介時からの高値騰落率4.29％。

◆トレファク（3093）
全面安の中でも下落幅は限定的です。
　昨年10月16日のご紹介時からの高値騰落率34.66％。

◆TIS（3626）
　こちらも上昇トレンドに大きな崩れ無し。
　1月16日のご紹介時からの高値騰落率25.29％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪【年末ジャンボ2024】あすなろドル箱銘柄-PREMIUM-【ギガビッグ10倍賞】≫
　こんな日にも関わらず株価逆行高！
　出直り基調が継続中です。

◆≪緊急即日公開「大発会銘柄2025」≫　こちらも逆行高で大崩れ無し。


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