「銘柄選択」も「投資判断」も、株価推移を「見る前」に完了しておく事こそが理想です。
言い換えれば、「投資判断」を下す材料として、株価推移は大して参考にならない、という事です。

これ、会員様各位にとっては、「暴言」とお感じになられますでしょうか？

そうだとしたら、失礼ながら、「誤解」なさられているのは貴方様の方で、こう言い切れなかったら、むしろ、投資家としての、ごく基本的な「リテラシー」が欠如している、と申し上げざるを得ません。

特定の銘柄を、投資対象として「着目」する「キッカケ」が、株価推移だという事であれば、それは充分に頷けます。

「データドリブン」であっても、「クオンツ重視」であっても、「テクニカル重視」であっても、その基本となるのは株価推移ですから、人の眼であっても、AIであっても、「過去の」株価推移から、「未来」の株価推移を予測しようと「試みる」事自体は、充分理にかなった行動と言えましょう。

ですが、ここには「大きな落とし穴」が存在する事に、会員様各位は気付いておられるでしょうか？

「過去がこうだったから、未来も多分こうなるだろう」、という予測には、【環境面の不確定要素が考慮されていない】のです。
つまり、株式相場全体を取り巻く環境が、「変化しない」との前提に立って、「過去がこうだったから、未来も多分こうなるだろう」と予測しているに過ぎません。

「なぜだか分からないけれど、ストップ高になっている銘柄は、明日以降も多分買われるだろう。」
これは合理的な「予測」では無く、単なる、期待感と思惑主導の「思い込み」に過ぎません。

さらには、「買われるだろう」という「思い込みだけ」で「銘柄選択」を行って、「買われるだろう」から「買い」という「投資判断」を行えば、それはもう、「アレ」と同じ「ギャンブル」ですよ。

『ルーレットで9回連続で赤が出たから、そろそろ黒が出そうだと考えて一発勝負だ！』

「赤黒」でも「大小」でも、その「推移」は、単なる「参考値」であって、次の出目の出現「確率」は常に2分の1である事（00除く）を、会員様各位は良くご存知でありましょう。
更に、「赤」が続く事も「小」が続く事も、過去の推移からは「合理的」には、予測も断定もできないわけです。

加えて、会員様各位が既にご認識済みのとおり、今現在の、株式相場全体を取り巻く環境は、「変化しやすい」局面と目されるわけですから、「変化しない」という前提に立って、過去の株価推移を参考に、未来の株価推移を予測するには、「非常にキケン」な局面と申し上げたいと存じます。

株価推移を参考として銘柄選択や投資判断を行う事は、投機性の強い危険な行為とご認識いただくべきでありましょう。


第6話：「どんな時も♪どんな時も♪」（5/1配信予定）


執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆YEデジタル（2354）
◆アイ・エス・ビー（9702）
ソフト・システム開発会社は、着々と企業のDX化を支援し続けている印象です。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆トミタ電機（6898）
　株価上伸が続くものの出来高は増加せず。
　早目に利益確定致しましょう。
　4月2日のご紹介時からの高値騰落率27.40％。

◆日本オラクル（4716）
　昨年来の高値を更新。
　既に決算発表を終えている同社株へと資金シフトが生じている印象。
　2月14日のご紹介時からの高値騰落率20.77％。

◆日本板硝子（5202）
　出遅れ修正の買いはそろそろ一服するものと見ます。
　利益確定を優先致しましょう。
　4月4日のご紹介時からの高値騰落率20.0％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪億男Wのバブリーヒルズ銘柄≫
　本日も銘柄公開後の高値を更新。
　200日移動平均線の上抜きに挑み始めた印象です。
　第1利確ポイントが射程圏内と見ます。

◆≪ザ・裏道王道銘柄≫
　銘柄公開後の高値を更新してきました。
　おめでとうございます♪


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