株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2025-05-07 15:00:00

木村泰章の機関投資家が読むコラム

株価にポジティブサプライズが期待されそうなセクターは?

そもそも、サプライズ=驚きというのは、事前の「想定外」だからこそサプライズ=驚きなわけですから、発行体企業の発する見解や開示(決算発表や会社計画等を含む)が、期待どおり、想定どおりでは無かった時に、驚きと共に「買い」や「売り」が流入する事になります。

ヘリクツっぽく言い換えると、ポジティブ(肯定的)なサプライズが期待されそう、などという「前提」は、「期待」する時点でサプライズでは無い事になりますが、つまり、現時点では、「あまり期待されていない」ストーリーやシナリオほど、ポジティブサプライズ視「されやすい」、と認識しておく事は可能でしょう。

決算発表シーズンのピークを迎えていますが、現段階で、個別銘柄の株価推移に対し、ポジティブサプライズと受け止められやすいのは、実は、既に「通過」した期間の企業業績の「数値」そのものでは無く、あくまでも、先行きの「見通し」に関する企業側の「見解」こそが、サプライズにつながると考えるべきでしょう。

もっと端的に申し上げれば、米国の関税政策が、この先、企業業績や株価に、どれくらいのインパクトを与えうるか、この1点だけが、現段階では、株価に与えるサプライズ要因と申し上げても宜しいように思います。

米系大手証券は5月2日付のレポートで、4月30日までに決算発表を終えた、同社のカバレッジ43社を対象に、決算発表時に企業側から語られた内容のうち、下記に焦点を当てた検証を行いました。
(1)関税に対する影響
(2)関税影響に対するアクション
(3)関税以外を含め25年度の事業環境前提の変化、中長期戦略の変化

その検証から、導き出した「10の発見とインプリケーション」について、レポートで解説していますが、そのレポートを、あすなろが独自に「再検証」した結果、「ポジティブサプライズ」となりえそうな点を下記3つにまとめた次第です。

【関税影響を織り込み、慎重な計画を示した企業のほうが、そうでない企業よりも株価反応は良好との傾向】
これは、先行きが極めて不透明であるからこそ、業績見通しを非開示としていたり、関税影響を織り込まない計画を示すよりも、慎重(もしくは保守的)な計画であっても、企業なりの想定を織り込んだ見通しこそが歓迎されている事を示唆します。

つまり、敢えて極端な言い方に置き換えれば、仮に減益計画となっても、「見通しを示した事自体」が、「ポジティブサプライズ」と受け止められる可能性がある、という事です。
逆説的に、「先行き見通しが不透明云々・・で会社計画は非開示です」となれば、ネガティブ視される可能性さえありましょう。

【産業別では自動車関連での影響や懸念表明が顕著】
という事は、自動車関連(特にサプライチェーンを形成する部品や車載関連)ほど、「ポジティブサプライズ余地」が大きいと申し上げても宜しいでしょう。
潜在的な関税影響に対し、BtoBなど川上サプライチェーンに属する企業の殆どが価格転嫁の意向を表明しており、例えば、デンソーは基本顧客への全額転嫁を目指している、とレポートでは指摘されています。
価格転嫁可能であれば、懸念されたほど業績に与える悪影響は大きくならない可能性もあるわけです。

【BtoC事業においてはBtoBと異なり、価格に対する対応は非常にセンシティブ】
という事は、消費者向けの価格転嫁に慎重なハズの、スマホやPC、ゲーム機器など民生電機機器を扱う企業が、潜在的な関税影響を価格転嫁で相殺する事を選択すれば、「ポジティブサプライズ」と受け止められる可能性がある事となりましょう。

今回の決算発表シーズン、特に輸出産業の企業群の見解で、特に注目すべきキーワードは「価格転嫁」、関税影響については、仮に減益計画となっても、会社計画を示す事こそが重要で、自動車部品や車載関連と、スマホやPCやゲームなどの民生電機機器に、「ポジティブサプライズ余地」アリと読みます。



執筆:木村泰章

━━━━━━━━━━━━━━
 個人的に注目している銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆MIXI(2121)
◆グリー(3632)
◆マーベラス(7844)
スマホゲーム関連はそもそも、関税政策の影響は軽微なハズですから、サプライズは想定し難いものの、退避マネーの受け皿となる可能性が高いと見ます。

━━━━━━━━━━━━━━
 私のコラムで紹介した銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆エムビーエス(1401)
 本日も株価上伸が続きました。
 一旦利確を優先する局面と見ます。
 3月11日のご紹介時からの高値騰落率21.43%。

◆新日本空調(1952)
 業績上方修正を受けた株価急伸後も崩れません。
 一旦の利益確定チャンスと見ます。
 3月18日のご紹介時からの高値騰落率17.02%。

◆日本航空(9201)
 決算発表を受けて大幅高。
 こちらも利益確定を優先しましょう。
 4月10日のご紹介時からの高値騰落率13.28%。

━━━━━━━━━━━━━
 単発スポット銘柄の見解
━━━━━━━━━━━━━
◆≪緊急即日公開銘柄2025【第8弾】≫
 想定どおりに値動き軽く、今週中にも第1利確ポイントを狙えそうです。

◆≪億男Wのバブリーヒルズ銘柄≫
 本日も銘柄公開後の高値を更新!
 第1利確ポイントが射程圏内ですね。

◆≪アスナの即日公開銘柄【決戦】≫
 昨年来の高値を更新!
 想定どおりに上値追いの展開です。


~【新銘柄】今にも大高騰が始まりそうです~
ゴールデンウィーク限定公開の【大高騰20倍候補】はご覧になりましたか?
実は、この銘柄に壮大なビジョンが浮かび上がっています。
株価20倍を真剣に、本気で狙いたい方のみ買っていただきたいです!
銘柄についてご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

▼【短期でもOK】ゴールデンダブルテンバガー銘柄は下記画像をクリックしてご確認いただけます。
(※既にご参加済みの方、対象外の方、およびログイン前の状態では表示されません。)
↓     ↓     ↓

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック