株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2025-05-20 11:15:00

木村泰章の機関投資家が読むコラム

日経平均関連数値に【異常値】が出現⇒むしろ強気材料と見ます

4月半ば以降、上昇基調が続いてきた日経平均は、昨日までに、4取引営業日連続の下落となりました。
騰落レシオにも過熱感が見られていた事から、基本的には上昇が続いてきた事による、「スピード感調整」という見方で宜しいものと存じます。

米国債格下げの影響は限定的、かつ、ドル資産売りの受け皿としての日本株市場に、底割れシナリオは想定難いものと見ます。

一方で、市場関係者の中には、5月15日で概ね終了した決算発表を受けて、企業の慎重姿勢を表す今期の会社計画が、小幅減益方向に下ブレしている点を指摘し、これが、個別企業のEPS、さらには日経平均EPSの下落傾向につながる事を懸念する向きが、増えつつあります。

ご参考までに、株価(理論株価)=EPS(1株利益)X PER(株価収益率)と算出される事から、EPSが、PERが、さらにその2つが上昇すれば、株価も上昇する事が理論的には予測されるわけです。

日経新聞は、日々、終値ベースでの日経平均EPSと日経平均PERを開示していますが、過去60日の日経平均EPSが初めて2400円を割り込んだのが5月13日の2383.47円、同日の日経平均PERは16.02倍と、こちらも過去60日で初めて16倍台に達しました。
前述のとおり、企業の今期の業績見通しが慎重である事を示すものとして、この時点では特段驚きはなかったように思います。

市場関係者の多くが驚いたのは、先週末の取引を終えて、週末を挟んだ月曜日の朝でしょう。
5月16日の終値ベースの日経平均EPSは、一気に、前日比で131.62マイナスとなる2186.09円まで下落しました。
同日の日経平均PERはなんと17.27倍まで上昇!

これらの数値は、あくまでも企業の見通しに基づく「参考数値」の集計なので、EPSが下がったからPERが上がったのか、PERが上がったからEPSが下がったのかを、一概に断定する事は難しいのですが、昨今では、これらの数値を基にして、割安/割高を判断して売り買いを行う機械的な売買も、一定数市場に流入しているものと考えられる事から、それらが【異常値】であるか否かにかかわらず、機械的な売買は売りに傾いたものと推察します。

次いで昨日の日経平均EPSとPERは、それぞれ2444.50円(前日比プラス258.41円!)、15.34倍まで低下しました。
こうなりますと、やはり、先週末5月16日の数値こそが【異常値】だった、と認識せざるをえないように思います。

言い換えれば、日経平均の「実勢」EPSは2186.09円までは下ブレせず、買われ過ぎと見なされていた日経平均PER17倍台も、実勢を映したものでは無い、と申し上げて宜しいように思います。

昨日の当コラムでは、騰落レシオと株価指数の相関性の「クセ」として、騰落レシオに過熱感⇒ゆえに全体相場が売られるという想定は、早合点である可能性がある、との見解をお伝え申し上げました。
併せて、5月16日終値ベースでの、日経平均EPSとPERが【異常値】だったと仮定すれば、日経平均のEPSの低下が目先の日経平均下落を示唆しているとは断定できないものと考えます。

むしろ、過熱感が出ていた騰落レシオが、目先の相場の方向性に対する投資家の期待を示唆するのであれば、向こう1カ月~2か月の間の株式相場は、上向きとなる可能性の方が高いように考える次第です。

日経平均もTOPIXも上値が重いとの印象は、市場関係者の間でほぼ一致している見方ではありますが、だからこそ全体相場がここから下落するとも言い切れず、逆に上向いた場合は、ポジティブサブライズと受け止められて、売り方の買い戻しを巻き込み、踏み上げ相場に発展する可能性もあるものと考えます。

チャート形状がTOPIXや日経平均とは異なるグロース250指数は、上昇基調が継続しており、中小型成長株群にも資金流入は波及しているものと見ます。
一気にリスクオンとは行かぬまでも、強気目線でお取り組みに臨んでまいりましょう。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆ヤマト(1967)
◆大氣社(1979)
◆ダイダン(1980)
空調工事を手掛ける企業群は、足元の業績がやや下ブレしている一方で、株価は逆に上向き傾向にあり注目しています。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆大同工業(6373)
 椿本チエインとの経営統合発表を受け株価急伸!
 ここを利確タイミングと見ます。
 4月18日のご紹介時からの高値騰落率49.36%。

◆澁澤倉庫(9304)
 昨年来の高値を更新!
 足元では短期間で株価が大幅に上伸した事から一旦利益確定致しましょう。
 4月11日のご紹介時からの高値騰落率28.04%。

◆スカイマーク(9204)
 75日移動平均線の上抜きに挑みます。
 4月10日のご紹介時からの高値騰落率19.96%。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪ハイエンド大資産銘柄≫
 第1利確ポイントをクリア後もしっかりの展開で200日移動平均線を上回り始めました。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第20弾]≫
 第2利確ポイントが射程圏内となってきました。
 利食い売りのご準備を♪

◆≪女株将軍アスナの先読み無双銘柄≫
 第1利確ポイントをクリア後もしっかりの展開ですが、思惑に惑わされず利益確定を徹底してまいりましょう。


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