株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2025-06-04 15:10:00

木村泰章の機関投資家が読むコラム

貴方様が買おうとしているその銘柄、疑義注記ではありませんか?

上場企業の「倒産リスク」を知る為のひとつの指標として認識されているものに、決算短信内の「継続企業の前提に関する注記」というものがあります。
「ゴーイングコンサーン(GC)注記」とも呼ばれておりますので、会員様各位にも広くご認識いただいている事でしょう。

さらに、これらの注記記載は、下記2つに大別されます。

・「継続企業の前提に関する注記」:解決されるメドが立っていないケース多し
・「継続企業に関する重要事象」:解決されるメドが立っているケース多し
つまり、【注記】の方が【重要事象】よりも、倒産リスクという面では「重篤と見なす」事が一般的です。

決算発表が一巡した5月末時点で、決算短信に「継続企業の前提の注記=GC注記」がなされている上場企業の数は、およそ50社~60社程度と目されます。
上場企業の全てが3月決算では無い点、さらには、前期で注記記載が解消されたり、新たに注記記載が行われたりと、その企業数が刻々と変化する事から、敢えて「およそ50社~60社程度」という表記をしている点はご了承ください。

東京商工リサーチの調査によりますと、2024年3月期本決算発表時の短信に、「継続企業の前提に関する注記」を記載した企業は23社、「継続企業に関する重要事象」を記載した企業は52社で、計75社となり、コロナ禍以降で最多だった2022年3月期本決算発表時の94社から19社減少していた事が指摘されています。

この数値が非常にトリッキーなのは、企業側の掲載の仕方に統一ルールが無く(無いハズ)、使用されている文言が微妙に異なる為に、一概に数値化できない点にあります。
上掲の5月末時点の「およそ50社~60社程度」という数値も、【注記】なのか【重要事象】なのか、断定し難いケースが含まれておる点は悩ましい限りです。

「倒産リスク」が「比較的高い」わけですから、本来であれば、疑義注記銘柄は投資対象としては「不適格」と認識する事が一般的です。

しかしながら、これらの疑義注記が、資金繰り面の改善による債務超過状態の解消や、業績面の回復により、「記載解消」されたり、「記載解消」が見込まれると、株価にはプラスの効果をもたらす事が少なくありません。
「リスク」がひとつ「消える」わけですから当然でありましょう。

となると、思惑先行で、敢えて疑義注記が付与されているうちに、安値で仕込んでやろう、という投資家が少なからず参入してくる事になります。

実際の例を幾つか挙げて検証してみましょう。

・フルッタフルッタ(2586)
 昨年の夏以降、3か月ほどの間に、株価が30円どころから300円台へと急伸した事で有名な銘柄です。
 人気化した際には、まだ「継続企業の前提に関する注記」が付与されていましたが、5月15日に企業側から記載解消が発表されました。
 しかしながら、翌5月16日以降の株価推移は然して芳しくありません。
 
・アンジェス(4563)とカルナバイオ(4572)
 疑義注記銘柄の「常連」です。
 過去に何度も「記載解消」の可能性が「噂され」て、株価が一時的に急伸するような場面が見られたものの、結局改善せず。
 創薬ベンチャーやバイオベンチャー企業群は、「倒産リスクが高く」、「投資対象としては不向き」と認識される事が一般的になるキッカケとなったと言えましょう。

・東邦亜鉛(5707)
 疑義注記銘柄は、グロース市場やスタンダード市場に属する企業群に限りません。
 1949年上場の老舗企業である東邦亜鉛は、プライム市場銘柄でありながら疑義注記銘柄です。
 株価の下落が長引き、足元の時価総額は一時100億円割れとなりました。
 直近の決算短信では、「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況は存在するものの、重要な不確実性は認
められないものと判断しております」とコメント。
 当分の間、疑義注記は外れなさそうなので、株価も上がらないものと見ます。

まとめましょう。

高リスク承知のうえでも、【疑義注記銘柄の突っ込み買いはお勧めできません】!
「記載解消」のタイミングをウォッチするくらいなら、【他の有望銘柄の選定こそを目指すべきでしょう】!



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆ソフトフロント(2321)
◆ジェリービーンズ(3070)
◆津田駒(6217)
疑義注記の記載が解消されたり、解消が噂されている銘柄群は、貴方様に代わって、あすなろがウォッチしておきます。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆ローム(6963)
 久しぶりに1600円台へと上昇。
 テクニカル面にも妙味が出てきた印象。
 4月23日のご紹介時からの高値騰落率33.60%。

◆セック(3741)
 年初来高値を更新!
 一旦利益確定を優先致しましょう。
 5月1日のご紹介時からの高値騰落率27.44%。

◆santec(6777)
 銘柄ご紹介後の高値を更新。
 1か月で2割超の値上がりですから利益確定を優先と致しましょう。
 5月2日のご紹介時からの高値騰落率25.37%。

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 単発スポット銘柄の見解
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