全体フォロー:目先の相場観と戦略
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米国市場は独立記念日による3連休を控え、週明けの7月9日には米国による日本への「相互関税」上乗せ部分の適用停止期限が訪れます。市場の緊張感は高まっておりますが、ここは一歩引いて冷静に、現状と今後の戦略をお伝えしたいと思います。
■ 結論:大型株は利食い優先、グロース株は仕込むタイミング
まず結論から申し上げます。大型株については、現状の買い向かう動きが限定的となりやすいため、利食いを優先するタイミングと捉えています。一方、東証グロース250指数の調整局面は終盤に差し掛かっていると見ており、ここからはグロース株に仕込むタイミングが到来しつつあると考えています。
■ 米国の関税動向と日本株への影響
7月9日に迫る米国の相互関税上乗せ部分の適用停止期限。現時点で米国は主要貿易相手国との交渉を急いでいますが、全ての国と合意に至るのは難しい情勢です。英国など一部の国とは限定的な合意が成立しているものの、日本を含む多くの国では期日までに交渉がまとまるかは不透明です。
仮に合意が成立しなければ、米国は一方的に関税率を引き上げる可能性があり、市場の警戒感は根強い状況です。ただし、交渉の進展次第では適用停止期間の延長や、関税率の段階的な見直しも想定されており、過度な悲観は不要と考えます。
■ 大型株:利食い優先の理由
米国の関税問題を巡る不透明感、さらに米国市場が独立記念日で閑散となるタイミングが重なり、大型株への新規資金流入は限定的となるでしょう。全体としては利益確定売りが出やすい局面と考えます。
日経平均株価指数のテクニカル面は、視覚で過熱感を捉えやすいボリンジャーバンドでは、見事に+3σで頭打ちとなっていることが確認できます。ここは利食い売りを優先し、ポジションを軽くして次のタイミングを待つのが得策と考えます。
■ グロース株:調整終了間近、切り返しに期待
一方、グロース250指数は直近で大幅な調整が進み、ボリンジャーバンドの-3σ(執筆時718.93ポイント付近)に接近しています。テクニカル的には売られ過ぎのサインが点灯しており、切り返しが意識されやすい局面です。
また、米国による相互関税がゼロになることは、今後も考えにくい状況です。こうした中、関税の影響を受けにくい中小型の成長企業に資金が集まるのは、自然な流れといえるでしょう。
■ 売買戦略
大型株:
日経平均株価は足元で大きく上昇しているため、25日移動平均線(執筆時点で38,544円)付近まで調整が入っても不思議ではありません。来週は関税発動の有無などを背景に、相場のボラティリティが高まる可能性があります。そのため、早めの利益確定や高値で飛び付いたポジションについては、調整売りをおすすめします。
グロース株:
仕込みの目安としては、ボリンジャーバンドの-3σ(執筆時点で718.93pt)を下値の目処とするとよいでしょう。ちなみに本日の前場の安値は719.91pt。ほぼ-3σですね。
リバウンド後の上値を狙う戦略においても、当社がこれまで推奨してきた「広く浅く」の銘柄分散投資をお勧めします。
■最後に、
相場は常に「不安の壁」を乗り越えて成長していくものです。今はまさに、関税問題や金利動向といった不透明要因が山積する局面。しかし、こうした時こそ冷静な分析と、勇気ある一歩が将来のリターンを生み出します。
グロース株の調整は、トンネルの先に光が見えるタイミング。ここで一歩踏み出すかどうかが、資産の明暗を分けるかもしれません。もちろん、リスク管理は徹底しつつ、次の相場の主役を先回りして仕込んでまいりましょう。
「相場は逃げません」。焦らず、しかしチャンスには果敢に。引き続き、皆様を全力でサポートしてまいります。
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