株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2025-07-08 07:00:00

本日の厳選株

上値抵抗の突破が期待される銘柄

SCSK(9719)

同社は、住商情報システムとCSKの統合で誕生した中堅SIerで、ネットワンシステムズ(約3,600億円規模)を完全子会社化したことで、売上高は7,000億円級に拡大。
時価総額は約1.3兆円へと成長し、「売上高1兆円企業」への飛躍が注目されている。

産業・金融・インフラ・ネットワーク・クラウド・BPO・データセンターなど6つの軸から構成され、特にネットワークに強いネットワンを抱えることで、ITインフラとアプリ開発の両輪を兼備する構造を確立している。

株価のキードライバーとしては下記が想定されよう。
1.ネットワン買収による規模拡大とシナジー効果(売上・利益の相乗)
2.DX・クラウド・ネットワーク投資需要の継続的な増加
3.データセンター事業(netXDC)の成長

SIer企業の株価パフォーマンスは対TOPIXで概ね好調で、特に4月上旬に米政権が相互関税の発動を掲げて以降はその傾向が強待っている印象だ。
米関税政策の影響が読み切れない中、関税政策に係るリスクが相対的に小さいものとして同企業群が選好されている可能性もあろう。

6月10日の取引終了後に業績修正を発表。
今通期の連結最終利益を従来予想の576億円から635億円(前期は450億円)に上方修正し、増益率は27.9%増から41.0%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。上方修正後の今通期EPS予想は203円17銭。

足元の株価は、4000円~4500円レンジでの高値保ち合い局面に在るが、業績面の好調推移から、4500円を上抜いて上値追いの展開に進むものと予想する。

一方、株価には買収後統合によるコスト負担・文化融合リスクや、IT投資減速・マクロ経済リスク、高水準PERの調整圧力といった点を、リスク要因として注視したい。




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