結論からいこう「株式市場は暴落リスクに要注意。ただし、派手に動く主力株や投機色の強い銘柄を横目に、動いていない良質株を静かに集める好機が訪れている」と見ている。


【イスラエル軍のカタール攻撃が意味すること】
今回の攻撃は、想像以上に地政学リスクを高める可能性がある。

カタールはハマスの政治部門を受け入れ、停戦交渉の仲介役でもある。さらに米国は中東最大規模の空軍基地をカタールに構え、戦略的拠点としての重みは極めて大きい。そこが攻撃対象となれば、アメリカやアラブ諸国が黙っているはずもなく、停戦交渉は暗礁に乗り上げ、事態の長期化・拡大が世界市場に波及する可能性が高まる。

わかりやすく言えば、近隣トラブルを警察に相談して和解を模索している家庭に、突然石が投げ込まれたようなものだ。石をミサイルに置き換えれば交渉は一瞬で吹き飛ぶ。私なら「もう終わりだ、和解など不要。徹底的にやってやる」となる。市場心理も同じく、混乱に晒されかねない。


【市場全体の雰囲気と日経平均】
本日の日経平均は、ソフトバンクG（9984）とアドバンテスト（6857）が約400円分押し上げている。AIブームと米オラクル決算の好影響で、資金は主力大型株に集中。結果として、仕手化した話題株と超優良株に偏り、多くの中小型株や地味銘柄は置き去りにされている。

無理に人気株を追う必要はない。業績が堅調にもかかわらず市場に無視されている銘柄を静かに拾う好機だろう。

日経平均が44000円を超えているにもかかわらず、自分の保有銘柄は無風と感じている投資家は多いはずだ。指数が特定銘柄に大きく依存して動いていることを理解しておきたい。


【会員様へのメッセージ】
今は守りを意識しつつ、出遅れ株にコツコツ分散が得策。リスク全開で一発勝負を仕掛けるのは無理筋だが、市場が神経質になっている今だからこそ「バタバタする主役株の裏で、しれっと仕込み、後で笑う」展開を狙うチャンスがある。暴落を警戒しつつ、冷静にタネを拾えるかどうかが将来の差を分ける。


【最後に】
全体は波乱含み、主役は派手、脇役は静か。今はまさにそういう相場だ。こうした局面でしぶとく拾った株が後に大化けする可能性もある。資産を守りつつ、不人気株をじっくり見直す姿勢が重要になる。結局「守りながら攻める」スタイルを取れる投資家が一歩リードする。

ちなみに私はすでに、これから“臭み”が増しそうな株を見つけている。


【○○筋介入の銘柄】
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