全体フォロー:ユニクロショック!?
【結論】日銀は政策金利を0.5%に据え置くとともに、ついに保有ETF・REITの段階的な市場売却という新たなカードを切った。直近で日経平均は史上高値圏の45,000円を突破したものの、本日は日銀の戦略転換により相場が波乱含みに。こうしたなか、投資家としては「変化」をしっかり受け止め、自身の保有バランスや戦術の見直しが肝だと思います。大きな流れの主役交代劇を前向きにとらえつつ、健全なリスク意識を持って立ちまわれば、相場の大舞台で存在感を示せるはずです。
【日銀の金融政策と市場への示唆】
日銀は9月の金融政策決定会合にて、政策金利0.5%維持を決定しました。ここ5会合連続の据え置きは、グローバルな物価と景気の動向、特にアメリカの関税政策など外部環境の見極めを優先したものです。市場でも金利動向については「まだ先」派が多数。植田総裁の記者会見では、あえて慎重なトーンが強調された形となっています。投資家にとっては、急激な変動要因が少ないため、企業のファンダメンタルズを丁寧に見極める環境といえます。
【★ETF・REIT売却が示すもの】
視線はやはり「日銀の新アクション」に集まっています。日銀は本会合でついに保有自身のETF(時価70兆円・簿価37兆円 2025年3月末時点)、REITの市場段階的売却を全員一致で決定。ETFは年間3,300億円、REITは年間50億円程度のペースが基本方針で、“一気”ではなく丁寧な姿勢が表れています。保有ETFの評価益規模は一企業どころか「ひとつの業界」級。これを譲渡損益にせず、上手に「デリバリー」していく日銀のバランス感覚が要求される局面です。
注目したいのは、市場売却開始決定の報に反応し、“日銀ETF組入れ申し子”のファーストリテイリング(ユニクロ)が一時5%超安となり、日経平均も200円超押し下げたことです。ETF銘柄群は今後「売り圧力」という形で時折スポットライトを浴びる可能性も。日銀ショックは不可避とは言いませんが、投資家心理には一種の緩やかな揺さぶりになるシナリオが意識されやすい環境です。
【今後の戦い方のヒント】
全体を俯瞰して、足元では「日銀の緩やかな出口政策」という新たなフェーズに入ったことに意義があり、それが投資戦略の幅を逆に広げている面を意識したいです。これまでETF銘柄は恩恵を受けていた“主役”ですが、今後は中小型株や自力成長企業、ファンダメンタル強化型のテーマ株などへ選択肢が移る流れにも注目です。大型株偏重だったポートフォリオをこの機会に見直すことも有効。“変わる勇気”がリターンを押し上げるかもしれません。
また、本日午前中に配信した「日経平均45000円突破からみる今取るべき戦略」を念頭に保有銘柄見直しを実行された方は、思いの外グッドタイミングでしたね!
今こそ迷いや怖さも大事なアクセル。相場の歴史は「恐れながら進む者」に微笑んできました。今後も丁寧なリスク管理を心がけながら、共に変化の波を乗り越えていきましょう。
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