え、年末にその銘柄ですか……?
今年も残すところあとわずかとなり、一年の終わりを強く意識する時期を迎えました。投資家の皆様におかれましては、本年の取引を締めくくる一週間程度の貴重な時間を過ごされていることと推測いたします。
現在の年末ラリーの活気に沸く現在の相場環境において、少しでも収益を上乗せしたい、あるいは芳しくなかった結果を挽回したいという焦りから、余計な手を打ってしまい、せっかくの年間収支に味噌をつけたり損失を拡大させたりすることは、この時期何としても避けたい行動でしょう。
こうした状況下で注目したいのが、九州を拠点に建売住宅や投資用不動産を手掛けるグランディーズ(3261)です。
同社の株価は現在、厳しい急落局面を迎えています。この下落は、2025年12月22日に発表された2025年12月期連結業績予想の下方修正が強く嫌気されたものと推測されます。
具体的な修正内容を確認しますと、当初売上高48億円を見込んでいた計画を34億円(前期比19.5%減)に引き下げ、営業利益も2億5000万円からわずか1000万円(同97.9%減)へと大幅に減額されました。
さらに、最終損益に至っては従来の1億8000万円の黒字予想から一転して3000万円の赤字に転落する見通しが示されています。
修正の背景には、物価高騰の影響による住宅購入意欲の減退に伴う販売不振に加え、株主優待費用が当初想定の約2700万円を大幅に上回る9000万円超に膨らんだことなどが挙げられます。
株価とは本来、未来への期待感で買われる側面があるため、この急落を絶好の機会と捉えて押し目を狙うという戦略も、投資の考え方の一つとしては理解できなくもありません。
しかしながら、現在は非常に「時期が悪い」と言わざるを得ないでしょう。年末年始という本来心安らかに過ごすべき時期に、不透明な材料を抱えたまま余計な勝負に出て利益を減らしたり、損害を膨らませたりすることは、精神衛生上決して好ましいことではありません。
まとめ
一年の締めくくりに失敗し、まさに「画竜点睛を欠く」といった事態に陥らないよう、今は慎重な姿勢が求められると推測します。この時期に確実な利益を狙うのであれば、「餅は餅屋」の格言通り、専門家による詳細な分析がなされ、確かな業績の裏付けがある銘柄を静かに仕込むことこそが、賢明な立ち回りではないでしょうか。
免責事項
※上記は売りを推奨したり、投資の安全を100%保証しているものではありません。投資のご判断はご自身の意思で行ってください。
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■本日の取り組み注意銘柄
グランディーズ(3261)
大納会の時まで利益を追及するとして、その姿勢には敬服いたします。ただ、それならば最後の最後で後悔……何てことはなんとしても避けたい所ですね。
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