来週日本株は個人マインド改善で20000円台突破が可能
今週もまた米トランプ大統領の弾劾という新しいリスクが持ち出されて、上値を遮られてしまいました。
ゴールデンウィーク明けのリスクオン相場についていけてなかった投資家にとっては渡りに船といった押し目買いの機会になったのではないでしょうか。
たしかに上値が限られると投資家が意識すれば、順張りの高値追いよりも逆張りの押し目買いが有効と言えます。
ただし、出光興産(5019)などのここ3日間の続落を見ると、明らかに機関投資家かファンドの手仕舞い売りが続いているような動きになっていますね。
こういった銘柄に逆張りだと買い向かっても下がりきった後なかなか返ってこなくなる危険もあります。
今週の『投資部門別売買動向』では外国人の買いに対し、やはり売りの中心は個人投資家。
海外投資家は4月から6週連続で買い越し、今回は前週比で約3倍の規模で5600億円に膨らんでいます。
それに対しての個人が5週連続で売り越し、売り越し額が5100億円と、昨日のコラムでも取り上げた信託銀行経由での年金基金の売り越し額1200億円と合わせると、先週の一週間は横ばいになって当然だったことになります。
日銀が買っている影響もあるかもしれませんが、株の場合は同水準でのもみ合いが基本です。
ですから保ち合いを放れたときは価値の見直しによって大きくトレンドを作るようになるわけですよね。
代表指数の日経平均も高値保ち合いやってますが、個人投資家の心理改善如何では上値突破も可能ではないかと考えています。
おそらく会員様の中にはこの保ち合いが嫌いな方も多いように見受けられますが、株価は保ち合いが基本形です。
ただし、ランキングに乗るような銘柄だけのチャートを見ていると値動きの荒いものしか見なくなるので気づかないうちに株価は常に上がるもの、常に下がるものと認識しがちです。
上がり下がりで30%以上あるようなダイナミックな動きをする株価は刺激的で、投資家の目をひきやすいのですが、そういう銘柄はボックス内での値動きにとどまり大きな変化にはつながりにくいようです。
大幅上昇した後に多少もみ合ってから上値抵抗をブレイクして上昇していくものもありますから、ビューティガレージ(3180)、ラック(3857)などにも注目しておきたいですね。
金曜日時点のビューティガレージのVWAPは1760円、ラックのVWAPは1310円です。ともに出来高も前日比で急増していて短期的には妙味がありそうです。
株は売るだけじゃなく、次の利益のために買う必要もありますので、個人投資家の買いにも大いに期待しています。
【 相 場 の 格 言 】
『出直り相場に逆らうな』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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