夏の暑さとともに市場の気温も上昇へ
全体としては米雇用統計をうけてしっかりとした動きで、地合いの回復、物色内容にも変化が感じられるようになりました。
成長株に資金を投じてもどかしい思いをされてきた方は我慢してきた甲斐がありそうです。
ビジョン(9416)なんかも上値意識されてから、なかなか超えられずにいてダラダラと下げてきましたが、そろそろ自律反発の動きと言ってよさそうです。
こんなチャートをしている銘柄は意外に多いと思いますけど、まさにこの1〜2か月の相場を物語っていると言えます。
リニカル(2183)なんかも似たような動きと言ってよいのではないでしょうか。成長株の押し目は買い!が報われる相場が待ち遠しい方も多いことでしょう。
今週の相場スタートは先週の続きで出遅れ主力株が強いのと話題株の急落から始まった印象がありますね。
先週まで無敵の強さを誇ってきたRIZAP関連が再び売られてますし、その前に相場を作った仮想通貨関連も調整を強いられています。
一時の興奮は冷めた後が悲惨ですから、株価の推移を予測するよりもマネーゲームと初めから認識して取り組むことが必要ですよね。
マネーゲームと言えば、話題の仮想通貨ビットコイン。
これもまた当初の目的とは違ったかたちで普及が進んでおり、マネーゲームと言われても仕方ないかもしれません。
本来、ビットコインは安く、早く、広く信頼できる仮想通貨を目指して作られたものだそうです。
しかし、今は投機が過熱して取引の手数料が暴騰、2年前まで5セントにも満たなかった手数料は1回の換金で平均5ドルを超えるそうです。
なんと手数料の上昇率はこの2年で100倍になってます。(笑)
ビットコインの急騰も話題になっていましたが、手数料はもっと大変なことになっていたんですね。
利用される上でコストが高いことは本格的な普及を阻害することになりかねないと言え、ましてや日常生活で使われるものなら尚更のことでしょう。
海外送金で100万円送金するというなら、500円程の手数料は目をつむるかもしれませんが、暑いからジュースを買うとして300円のジュースに500円の手数料は払わないですよね。
ビットコインなどの仮想通貨を現在の貨幣の代替品としてみるつもりなら、手数料は少ないに越したことはないですし、現行の取引スピードでは渋滞が発生している状態なので、リアルタイム処理が実現しないと利便性がないと感じて普及が進まないのではないでしょうか。
もちろんまだ制度としては未完成な部分が多く、これからより良いシステムが作られていくのだと思います。それはAI(人工知能)だって、AR(拡張現実)だって次世代技術はみな同じで、進化の途中だから投資家を惹き付けるんですよね。
ここ最近はずっとゲーム株が活況でしたが、昨年の爆発的ヒットをたたき出した『ポケモンGO』がリリースされた時から間もなく1年が経とうとしています。ゲーム史上初とも言える程のヒットを記録したARゲームアプリと言えますが、それに代わるものがまだ登場してきていません。
AR技術はゲームだけで終わらせるのは勿体ない代物ですし、関連銘柄も日柄調整は十分じゃないでしょうか。
そろそろ三角保ち合いの切れ目が見えてきたサイバネット(4312)やサン電子(6736)などは過去に思惑的な相場があった銘柄ですが、一発屋のまま終わるわけにいかないと思いますので期待したいところですね。
【 相 場 の 格 言 】
『大保ち合いは大相場』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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