資本市場の不思議
為替の円高進行に一服感がみられてきたものの、高止まりの現状に日経平均は今日も小動きでした。
ただ、徐々に新興・中小型市場では企業決算に目が向きつつあり、様子も変わってきたような印象を受けます。
決算は開いてみないと分からないギャンブル的要素はありつつも、市場に参加する投資家がその銘柄を見直すきっかけとなりますので楽しみが大きいイベントであると言えます。
株式市場は常に価値が変動し、たった1日で世界の見方がガラリと変わってしまう不思議な世界です。
そんな資本市場でまた新しいサービスがスタートしている情報を嗅ぎつけました。
ビットコインじゃありません。(笑)
新サービス「VALU」というもので、誰でも模擬株式を発行して資金調達ができるそうです。
仮想通貨の次は模擬株式とは・・・。と正直思ってしまいましたが、クラウドファンディングの進化版みたいなものになるのでしょうか。
仮想通貨を利用した資金調達手法は「イニシャル・コイン・オファリング」と呼ばれ、世界的な注目が集まっているそうです。
株式市場と大きく違う点は、企業だけでなく『個人』に資金調達の手段を提供したという画期的な仕組みです。
ただし、出資や調達は仮想通貨「ビットコイン」で行われるため、これの普及が進まない限りは市場として成立しない段階にあります。
メリットとして、ビットコインは特定の国家に管理されない分散的でセキュリティの高い仕組みが特徴としてありますので、日本に限らず、世界のどこにいても出資や資金調達が行えるようになるのが魅力と言えそうです。
ソーシャルメディア時代にある中、個人にとっては大きなチャンスを活かす手段が今後確立してくるのかもしれません。
模擬株式を発行して、セカンダリーだけでなくプライマリーの部分も個人が担う時代が待っているとすると、ますます金融の垣根が撤廃され、それに合わせた金融規制の在り方にも変化が出てくると思います。
今、日本に先がけて米国の金融株決算が出されていますが、バンクオブアメリカなどは良い数字が発表されているようです。今晩はモルガン・スタンレー、明日はシティGなど続きますので、引き続き注目しておきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『浮き沈み七度』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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