9月軟調のアノマリーは無視
世界的に株高の流れで返ってきましたので、週末の割にしっかりとした動きでよかったですね。
米財務長官がドル安メリットに言及して為替がまた叩き落とされましたので、このポジショントークには意図的な部分を感じずにはいられませんね。
最近は、9月に米FRBが、バランスシートの縮小の決定を行うと見る向きも増えてきている一方、12月の利上げについてはなお慎重な見方を示しています。
その証拠に、米経済指標の強さを確認しても金融市場が織り込む12月の利上げ確率は、今のところ4割程度にとどまっているようです。
米国もそれだけ経済先行きや株高の維持に必死だということなのでしょう。
あるいは、税制改革案がまとまるまでの時間稼ぎをしているとも考えられます。
やはりインフレ期待は盛り上がっておらず、FRB内部にも次の利上げは慎重に検討すべきとの意見も足かせになっていると思いますし、それに輪をかけているのが、トランプ大統領の政権運営能力に対する疑問符と言えるでしょう。
これら外部環境のマクロ要因を気にしながらの市場物色となれば、9月は値動きが軽い中小型の個別物色が主体となるのでしょう。
よって、9月は例年相場が軟調になりやすいというアノマリーは当てはまらず、銘柄選定をしっかりとして乗り切る局面と言えます。
もしかしたら【ロイヤルクラウン銘柄】の申込が殺到しているのは、そうした中小型株の動きが良くなってきていることを敏感に感じ取っている方が多いからなのかもしれませんね。
この仕事をしておりますと、市場の動きだけでなく、個人投資家の動きや心理状態にもふれる機会が多いですので、感覚的なVIX指数を算出されているような錯覚があります。
投資家がリスクをとりにいくタイミングというのは、市場の動きとあわせて非常に重要なシグナルですので、この流れは大事にしていくのが良いと考えています。
おそらく今週初めの調整は良い押しになったという見方は変わりなく、9月相場の始まりとともに投資家の胎動がまもなく聞こえてくることでしょう。
少し前にそんな胎動を感じた懐かしの銘柄ガンホー(3765)が直近で上値を抜けてきておりますので、こうした動きをしてくる銘柄が増えてくるのかもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『上げ相場に売り気では利運に乗れず』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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