株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2017-09-13 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

上昇のリズムを奏でてTOPIXは年初来高値へ

本日もお取り組みお疲れ様でした。

今週に入って相場の雰囲気がガラッと一変してきたことがTOPIXの年初来高値接近にも表れています。

先週末が1593.54ポイントでしたから、1637.33ポイントで2.75%の上昇です。

これは東証全体の動きですので、皆さんの保有銘柄のパフォーマンスは2.75%以上出ていると思います。

昨日のコラムに日経平均20000円回復の目安を示しましたが、為替も先週末のドル円が107.31円から急伸して110円台を回復してきたところをみると米債金利も上昇で、債券に集まっていたマネーがリスク資産に流れているとみてよいでしょう。

こうなってくると売り方にとっては苦しいところで、急いで買い戻しているのが今の相場上昇の主因だと思いますが、ここから先は買い方の期待感の持続性にかかってくるのは間違いありません。

この長期金利がジワリと上昇してきたことで銀行株をはじめとする金融株が動いてきており、日本郵政(6178)の自社株買いを材料視していることからも、売られ過ぎによる割安性解消で地合い改善に向かっているのは明らかでしょう。

10月にも北朝鮮の労働党創建70周年イベントがありますので、完全に地政学リスクが払しょくされたわけではありませんが、ユナイテッド&コレクティブ(3557)やユニフォームネクスト(3566)などのIPO株にも物色の手が入り始めたところをみるとリスク選好の動きが出てきていると言えます。

では、実際に日経平均20000円回復の後が気になるかと思いますが、ちょうど4月は現在から1000円程度下のレンジにありました。

私の9/8コラム「日米で広がる恐怖指数格差」で4月の情勢を振り返りましたが、4月SQの翌営業日4/17が日経平均の安値18224.68円をつけてその後上昇したことを取り上げましたね。

実は今回も9/8のメジャーSQ算出日が安値となっており、19239.52円をつけて今週のリバウンド相場にそのままつながっている状況です。

では4月のリバウンド相場はどうだったかというと、4/17時点のPERはおよそ15.5倍で現在と比べるとそれほど割安でもなかったのですが、そのまま6月高値20318.11円を目指して上昇の軌跡を辿りました。上昇率は10%を超えています。

仮に同様の上昇率が実現した場合には21452円までの上値を算出することができます。

さらに9/8時点のPERは13.7倍で、これが15.5倍になるだけでも21943円になります。

4月安値 18224円 → 6月高値 20318円 (上昇率:+11.5%)
9月安値 19239円 → 年内高値 21943円 ( 〃 :+14.0%)

とすると、4月と同等もしくはそれ以上のパフォーマンスが出るかもしれません。

かと言って注意したいのは、相場の雰囲気が良くなったからと言って一直線にこの高値に向かうわけではありません。

上下の波を打ちながら徐々に買われていくのが普通です。

本日も非常に有効な格言をご紹介しますが、しっかりと利益を狙うのであれば高値づかみを避けて「アマノジャク投資」を心がけていきましょう。

明日は日経平均、TOPIXともに節目の水準到達してきてますので続伸するのか、あるいは踊り場になるのか要注目の日になりそうですね。


【 相 場 の 格 言 】
『上げ相場へと変われば、押し目押し目を狙え』


それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆:加藤あきら

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