〜金融株の反発と新興株の夜明け〜
今日は朝から高く始まりましたが、序盤が高過ぎたのか徐々に上昇幅を縮める展開となりました。
NY市場があれだけ高かったので妥当かもしれませんが、日経平均が21900円から始まったのはビックリでした。
結局、14:00過ぎに不可解な売り物が出てマイナスに転じてしまい、日経の連騰記録は「16」でストップになってしまいましたね。
仕掛けたのは国内の機関投資家との観測が出ておりますが、過熱感もささやかれていましたので少しブレーキをかけられた感じでしょうか。
おかげで陰線をつけた銘柄が多く見受けられましたが、ひと呼吸つく意味でも良いタイミングだったかと思います。
値上がり業種トップは銀行でしたので、これは調整をはさんで再び上昇するための屈伸になるかもしれませんね。
せっかくマザーズ指数が1100ポイントを回復したと思っていたのですが、踏ん張りきれなかったことだけが残念です。
上場から日が浅いので指数には関係ないですが、好調だったウォンテッドリー(3991)が崩れたのも投資家の恐怖心理を煽った側面もあるのではないでしょうか。
ただし、そんなマザーズ市場にも本日2つの新規上場がありました。
シルバーライフ(9262)は高齢者向け配食サービスのフランチャイズ運営をてがけている企業ですが、業績好調で特定大株主が創業者でほぼ占められているので、実際に浮動株を考えるとウォンテッドリーみたいになる可能性はありそうですね。
お世辞にも真新しいビジネスとは言えませんが、高齢者ビジネスということで需要が高まってくることは明白なので、堅実に企業価値が高まっていきそうな企業ですね。
もう一つはテンポイノベーション(3484)。こちらは後場に寄り付いた後ストップ高で引けましたので、人気としてはこちらに軍配があがったということでしょうか。
こちらは不動産業なのですが、実は食品にからんでくるというところでどこかしら似た雰囲気を感じます。ビジネス飲食店向けの店舗物件に特化した店舗賃貸事業を営んでいて、業績面で不安定な懸念がある不動産の中で好業績なのは特化型の競争力を発揮しているからなのかもしれないですね。
この企業は先だって噴き値を形成したクロップス(9428)の子会社ですので、大株主の動向に注意を払っておく必要がありそうです。
また、最近は例のメルカリ上場観測を受けてなのか、ユナイテッド(2497)も本日新高値をとってきているようですので、この手の値動きの軽い銘柄が好まれる傾向にあるようです。
今日は全体として利益確定の動きも目立ってましたので、その資金が明日すぐに回転してくるのか、一旦踊り場を迎えるのか。
明日もまた注目企業の決算が目白押しですので、発表前の動きと発表後の動きがどうなるのか要監視しながら、調整した銘柄を狙っていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『買う気を挟んで目前を利せんと売るなかれ、ただ買い場を待つべし』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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