〜新興が動き出した今が相場の始まりと心得る〜
昨晩のECB理事会を無事に通過して、資産買い入れの規模は来年1月〜9月までは月額300億ユーロの減額で落着しました。
昨年末のテーパリングを始めた時は800億ユーロから600億ユーロに減額され、資産購入プログラムの期間は今年12月までとされていたがために、規模縮小ながら再延長が決定されたことになります。
延長したからといって景気後退懸念があるわけではなく、異常な金融緩和状態を是正しながらも景気は腰折れさせないという強い意思が読み取れます。
FRBとの違いは金利を据え置き、利上げには踏み切らなかったわけですから、スペインのカタルーニャ自治州を巡る独立問題や、かのメルケル独首相の連立協議などに対する政治不安も考慮されているのかもしれませんね。
あとは市場の関心ごとは基本的に企業の決算発表と米国の次期FRB議長人事と言えるかと思います。
米国の金利は昨日も上がって、日本の銀行株も好調な動きが継続していますね。
そして、本日は152社の企業が決算発表を予定されておりましたので、来週の市場で良いスタートを切るためにはチェック作業が欠かせなくなりそうです。
ちなみに来週の市場立会日は4日しかありませんが、決算発表本格化で815社の決算予定となっています。
私が昨年担当していたコラムでとても好きな銘柄スタートトゥデイ(3092)をご紹介しているのですが、いつの間にか1636円から高値は3700円で126%の上昇になっています。
約1年ほどかかって2倍になりましたが、5000億円企業が1兆円企業になるのですから、凄いことですよね。
注目の決算は週明けの10/30ですし、市場コンセンサスを上回ってくるようなら3700円の高値すらも抜けてしまうかもしれません。
大企業が大化けした例で誰もが今後の趨勢を見守っているのが任天堂(7974)ではないでしょうか。
これも私が去年コラムで驚きをもってお伝えした株価20000円台乗せからみると、高値45300円でこれまた2倍以上のパフォーマンスになっています。
こちらも週明けの10/30が決算発表なので期待したいところですが、こちらはチャート的に調整を示唆されていますがそれを否定して高値更新していけるのか、やはり注目度は高いと思います。
と言いますのも、個人投資家にとっての朗報である新興市場の盛り上がりと密接につながってくるからです。
毎日のように取り上げているマザーズ指数が強含んできており、ゲーム株に再動意の兆しがでています。
マザーズ指数の寄与度が高いバイオ株もGNI(2160)など持ち直して底値を放れる動きが出てき始めています。
おそらく来週からは新興市場が徐々に激戦区となってくるような気配があります。
業績相場とはなにも業績が良い銘柄だけが盛り上がるわけではありません。悪いと思われていた企業が案外悪くなかったというだけでもアク抜けで大きく上昇したりするものです。
あすなろに在籍する各アナリストのコラムでも企業業績にふれる機会が増えてまいるかと思いますので、ぜひ注目しておかれるとよいかと思います。
そうそう、忘れるところでした。
本日は新たに私が注目のマザーズ市場でSKIYAKI(3995)が上場しています。
公開価格3400円に対しては+180%近い上昇を記録する場面もあり、事業内容としてフィンテック関連ですのでテーマ株も隆盛するかもしれませんね。
【 相 場 の 格 言 】
『相場は常識一遍にては不可なり』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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