リスクの対価
息つく間もなく6日続落となっていた日本株もようやく息継ぎができるようになってきました。
昨日まで我慢を強いられてきたホルダーの皆様も少しは安堵できたのではないでしょうか。
まさしくリスクの対価として得られる上昇だったかと思います。
油断は大敵です。
日経平均は年初から1000円あまり上昇して、わずか6日間でその1000円を打ち消すような往って来いとなりましたが、先日お伝えしていた空売り比率が直近最高水準まで高まっておりましたので、これは買い戻しが大きく作用した戻りかと思います。
まずは半値戻しをターゲットに明日は週末相場のゆくえに目を光らせなくてはなりません。
最近、加藤コラムで個別銘柄の紹介が少ないとのお声もいただいておりますが、決算シーズンであちらこちら分析していますので今しばしお待ちくださいね。
昨日から本日にかけて最も市場が注目したのは富士フイルム(4901)と富士通(6702)じゃないでしょうか。
富士ゼロックスと悲願の統合を実現した富士フイルムは大きく買われ、富士通は事業リストラで大きく売られる、明暗が分かれるかたちとなりました。
ただし、どちらも将来を見据えての事業再編であり、時流の変化に対応して競争力を高める狙いがあるという意味では同じです。
最近は株価の上下に乗じて、仕手筋・大口筋も暗躍しているようなので、きちんと目利きしていきましょう。
スカラ(4845)やエンビプロ(5698)などはチャートがきれいすぎて、まさに誰かに作られたような美脚になっています。
そういう意味では最近上がっているNFK(6494)も上下に振ってきているので、持っている方はストレスが大きそうですね。
投資に良いも悪いも無いですので、利益の獲り方は人それぞれかと思います。
ただ、昨日から景色が一変したのは大納会から大発会の時の光景と少し似ている気がします。
その後は海外勢の売りが目立ちましたので、まだまだ油断はできません。
だからこそ、利益はリスクやストレスの対価として得られるものであるということをいま一度肝に銘じておきたいと思います。
【 人 生 の 格 言 】
『 我々が歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ。 』(米バークシャーハサウェイCEO ウォーレン・バフェット)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
富士フイルム(4901)
富士通(6702)
スカラ(4845)
エンビプロ(5698)
執筆:加藤あきら
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