市場の洗礼は前向きに受け入れる
米国市場の大荒れもそうですが、来週はSQ週ということもあり揺さぶりが大きいですね。
こんな地合いでこそ個別で目をつけていた銘柄や市場のレンジ下限を狙って買い出動し、それ以外は雰囲気で売買しないように徹底していきたいですね。
狙い目はやはり四季報新刊の上振れ修正期待株、期末の高配当利回り株になってくるかと思います。
前回の暴落からおよそ1ヶ月が経過しようとしていますが、2番底確認で攻防ラインは日経平均安値の20950円、為替はドル円で105.55円になります。
今回もトランプ政権の追加関税方針の表明で要人発言がきっかけとなっておりますが、対中国の通商政策が持ち出されてきました。
これも年初の相場展望でふれていた内容ですが、実質的には大国間の交渉カードをめぐる攻防で、実際の貿易収支に影響を及ぼすのはだいぶ先のことになると考えています。
トランプ流の保護主義的な貿易政策は大統領就任時から見られている既出材料であり、例えば日本の自動車メーカーはアメリカで新車販売の半分以上を現地生産していますので、日本の産業構造に与える影響は限定的とみられます。
言わばトランプ発言は米国の軍事力拡大を背景にしたブラフの一種であって、現実味を帯びてないのが実状です。
以前のコラムで米国の長期金利上昇の背景にあるのは、米国債を大量保有する中国による売りに起因するものとした一説を取り上げましたが、今回のトランプ発言にみられた措置はその報復を意識したものとも考えられます。
すなわち大国間の“オトナの殴り合い”のようなものと考えておくのがよいでしょう。
市場が気にしているのは景気の過熱感と賃金上昇にみられるインフレ懸念と言われていますが、現状での判断ではまだ杞憂に終わる段階と言えます。
とくに日本においてはもうじき春闘の時期がやってきますが、依然として低い労働分配率が適正な水準に戻るかどうかといったところが焦点になります。
市場はどんな理由であれ、仮にトバッチリであれども一時的な振れは大きくなりがちです。
もしかしたら、また追証売りなども発生するかもしれません。
他人が売りたくもないのに泣く泣く切らされた損切り分は快く引き受けてあげるのが同じ日本人としての務めかもしれません。
昨日発表の投資部門別売買状況は相変わらず海外勢の売り越しとなっていますが、東証2部やジャスダックではむしろ買い越しとなっています。
東証2部銘柄ではソマール(8152)や都築電気(8157)などが下値を放れたそうな動きをしていますね。
来週にかけては安値争奪戦になってくると考えて、落ちたところはすぐに飛びつく!のではなく、下げ一巡を出来高などで確認しながら拾っていきましょう。
ただし、繰り返すようですが来週金曜日はメジャーSQがまだ残っています。
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勝負どころは勝負所と認識しつつ、ポジションを過大に増やすことの無いように、「慎重にかつ大胆に」取り組んでいきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 人からはよく仕事が早いといわれ、実際そのとおりだ。しかし早く動ける理由は、最初に下準備をしておくからである。 』
(第45代米大統領 ドナルド・トランプ)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
ソマール(8152)
都築電気(8157)
執筆:加藤あきら
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