国益主義とそれぞれの信念
米国市場でもここぞとばかりに悪材料が飛び出して、値もちのよかったハイテク株にも売りが広がりました。
フェイスブックの個人情報流出やウーバーの自動運転システム実験で歩行者の死亡事故が伝えられたことでハイテク株にとっては逆風と言えるものですが、これもまた過剰反応というくらい売られたことは驚くべきことです。
先日お伝えしたように、NYダウが三角保ち合いを下放れる動きが出てきたことで、米国市場と言えども投資家のセンチメント悪化は避けられなかったものとみられます。
当然、日本株もこの影響で朝方は売りが波及しましたが、売りが一巡した後は徐々に下げ幅を縮小する展開となり、押し目買い意欲が下値を支えた印象があります。
昨日に続いて新体制となった日銀もETF買いに出動したと推測されますが、なんとか日経平均も21000円を割り込まずに済んだのはよかったと思います。
今晩からは米FOMCを控えていることもあってか、市場の商いは低水準にとどまっていますが、金融当局の方針が明らかとなれば売られ続けてきた銀行株などにも反転の兆しが出てくるかと思います。
国会の審議も止まって、国策材料なども出てきにくい状況に陥ってしまっていますが、議案にあがっていたカジノ法案や原発改革法案、サイバーセキュリティ基本法の改正など混乱が収まった後の市場テーマは見直しておきたいところです。
ハイパー(3054)やジャストシステム(4686)など国内の法人に対して業務支援などを行っている企業や忘れ去られた杉村倉庫(9307)、東芝(6502)やその子会社の東芝プラントシステム(1983)あたりになってくるでしょうか。
また、それらに合わせて周辺の関連銘柄なども物色の手が伸びやすくなってくると思われますので、調整が一巡してきた年初高の銘柄などは新年度相場入り前に仕込んでいきましょう。
世界を見渡せば、経済の安定が材料視されないとあれば、売られる材料など至るところから持ち込まれるものです。
しかし、株式市場でなによりも見られるべきものが経済であることはどのような時代であろうと変わることはありません。
あくまでも事実を基に情報を取捨選択し、これからの相場に立ち向かっていってほしいと思います。
きな臭い国際情勢の中で各国がそれぞれ国益主義に走るのであれば、投資家である私たちもまた自分の信念に基づいて投資していかなければなりません。
【 人 生 の 格 言 】
『 一途にやり通せば必ず得るものがある。 』
(第45代米大統領 ドナルド・トランプ)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
ハイパー(3054)
ジャストシステム(4686)
杉村倉庫(9307)
東芝(6502)
東芝プラントシステム(1983)
執筆:加藤あきら
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