何か様子が違う小型株と主力株の妙味
昨晩の米国市場が力強い上昇で返ってきたこともあって続伸した日本株ですが、小型株にやや出遅れ感が目立つようになっています。
3日続伸が期待されたマザーズ指数は上値を抑えられてまさかの単独撃沈。
ただ、明日きちんと切り返して今日の高値を抜けてくるようだと“カブセの上抜け”になります。
また、今日までETFの配当金捻出売りが警戒されていた日経平均やTOPIXは引け前にやや水準を落としましたが、しっかりプラス引けで終えることができました。
残念ながら3日連続の陽線形成とはなりませんでしたが、エネルギーや海運など景気敏感株の動きが変わってきています。
やはり為替も円安方向に振れてきていますし、戻りを試す今の流れ、地合い自体は悪くなさそうです。
日経のVIは低下したとは言えまだ16ポイントですから、まだ警戒レベルを抜けていませんが、欧米の恐怖指数は低下傾向が鮮明となっています。
実は今回の米中貿易問題を懸念するリスクオフといっても、20ポイントを上回ったのは日本市場だけなんですよね。
今回は米国市場の下げ分に加えて、中国市場の下げ分も一緒になって二段階下げで割を食ってしまってますので、まずはその一段分だけでも戻してほしいとの期待があります。
安値から見れば多少戻したように見えても上値余地としてはまだだいぶ残っています。
とくに日経平均に採用されるような主力株でもオークマ(6103)や荏原製作所(6361)などはまだ良い方かもしれません。
キャノン(7751)やマツダ(7261)などは戻りの鈍さが目立っています。
主力株でも強弱が分かれている現状からすると、中小型株に資金が流れてくるようになるのはどうしても後回しになりそうです。
やはり、7月の中旬過ぎを目途に動いてきそうな銘柄に的を絞っておくのがよいでしょう。
また、同時期には企業決算も発表される頃合いですので、割安になった主力株もポートフォリオに組み入れることも検討したいところです。
2016年のブレグジット後の地合い回復の場面では夏枯れ相場こそ中小型株の一角が買われましたが、実際に市場エネルギーが膨らんだときは主力株が素晴らしいパフォーマンスを見せました。
貿易関税の影響度もあって日本精工(6471)など見極めが難しいものもありますが、割安株を中心に丸紅(8002)や三菱商事(8058)などの商社株から狙っていってもよいでしょう。
季節性を考えれば、値動きの軽い小型株一択と言いたいところですが、需給面を考えるとやはり大型株にも妙味があります。
利益の出し方は一つとは限らず、またどれが優れているといったこともありませんので、視野を少し広げて銘柄を選別していきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『 未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ。 』
(ピーター・ドラッカー)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
オークマ(6103)
荏原製作所(6361)
キャノン(7751)
日本精工(6471)
丸紅(8002)
三菱商事(8058)
執筆:加藤あきら
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