政局と相場の見どころ
今週号ではやはり7日に告示のあった自民党総裁選についておさえておかなければなりませんね。
週末は北海道地震の人命救助最優先で、選挙活動は実質10日から始まってきます。20日の投開票に日程に向かって公開討論なども開かれるかと思いますが、白熱した政策論争がみられるかどうか注目でしょう。
投資家はみな選挙結果はもちろんですが、政策云々に興味が有る無いにかかわらず、政策の中身から投資のヒントを探り当てようと熱い視線を注ぐことでしょう。
同じ党内での選挙候補で政策的な色の違いはなかなか見出しにくいかと思いますが、安倍首相と石破元幹事長の一騎打ちは一見するとこれは与党VS野党なの?と疑いたくなるような各陣営の顔ぶれで、立場の違いが明確に炙り出されてきたかのようです。
つまり、自民党内で保守と保守に見せかけた反保守の陣営争いに取って代わってきたということです。9月下旬の日米首脳会談を前に天下分け目の関ヶ原の戦いですね。
安倍支持に猛追をかける石破氏の下には、今回の出馬を断念した野田総務相をはじめ、尾辻元参院副議長、参議院のドンである青木氏や小泉元首相などが支持していると噂されています。
告示前の段階では両候補とも『地方創生の実現』や『憲法改正』などに言及しており、選挙の争点になるかと思いますが、石破氏は過去に地方創生担当大臣や防衛大臣を担った経歴を持ってますので、公開討論などで巻き返しを図ってくることでしょうね。
個人的に最も気になるところは、世界情勢の台風の目となっているトランプ米大統領と外交の駆け引きを石破氏が交代してうまくいくのかという点と、来年の消費税増税は強行されてしまうのかという2点だけです。
マーケット的にはやはり安定政権を好むので、安倍首相の3選を期待するのは当然ですが、逆の見方として、石破新総裁および石破首相が誕生した場合に市場の急落だけでなく、今後の国際情勢における日本の立ち位置が大きく変わってしまうことが懸念されます。
今回の選挙は野党が異常な程に石破氏を支持していますので、政権打倒・反政府勢力は石破支持となってますから、いつもとは違った意味で盛り上がりを見せています。
選挙が盛り上がる時はアノマリー的にイムラ封筒(3955)やインテージHD(4326)なども注目されますが、デモなんかも活発化しそうですのでALSOK(2331)やセコム(9735)といったリアルセキュリティ関連も変化球で妙味ありかもしれません。
また来週は【国策インベスト銘柄】を公開予定ですので、自民党総裁選後の流れも含めて取り組んでいきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『誰も分からない未来の話を言い出したらきりがない。』
(サイバーエージェント社長 藤田晋)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
イムラ封筒(3955)
インテージHD(4326)
ALSOK(2331)
セコム(9735)
執筆:加藤あきら
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