物色が横に広がるのは強気相場始まりの証
昨晩は米国市場が貿易摩擦に対する過度な懸念後退からNYダウが8か月ぶりに史上最高値を更新してきましたね。
これは非常に大きな意味を持ちます。
昨日は自民党総裁選が安倍現首相の3選勝利で幕を閉じ、材料出尽くし感も警戒されましたが、調整幅はわずかなものにとどまりました。
さらに日米ともに出遅れ著しい銀行株が相場を押し上げてきたことは、これまで市場を覆っていた悲観ムードを変える前兆のようなものととらえられます。
今日あたりは早速、投資家心理の改善からか中小型株にも物色の手が伸びてきており、満遍なく資金が入ってきている動きになってきました。
物色が横に広がってくるのは市場全体として止まっていた投資資金が向かう先を探し始めた証拠です。これから重要度を増してくるのは、「売買代金」と「市場参加者」がいずれも増加してくることです。
注目すべきは任天堂(7974)などの動きにも表れていますが、『東京ゲームショウ』で見直されてきたゲーム株や、10月初めに控えるノーベル賞の発表に関連しそうなバイオ株です。
とくに個人投資家が好むセクターですので、ここに注目が集まるにしたがって、個人投資家の資金も返ってきやすいと言えます。関連株の動きには目を向けておきたいですね。
ノーベル賞と言えば毎年日本の研究者が受賞することでにわかに話題沸騰となるケースが多くみられます。よく村上春樹関連の銘柄などが期待で買われ、失望とともに売られるのは恒例になっていますね。
また、医学・生理学賞は近年で日本人受賞者が続出の分野ですが、今回は京都大学の金久実特任教授がゲノムのデータベースを構築してきたことが評価されて候補に挙がっているようです。
投資先としては、それでなくともやはり再生医療への将来期待が大きくなる中、新高値をとってきたタカラバイオ(4974)やコスモバイオ(3386)などはチャート形状が非常に美しいです。遺伝子治療を手がけており、両社が強みを持つグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)の融合タグはタンパク質精製に用いられていて注目されています。
また、いずれの研究にも臨床検査が必要ですので、株価がまだ下値圏をさまよっている医学生物研究所(4557)などの周辺銘柄などで待ちぶせ投資するのも有効かと思います。
今日は憑き物がとれたかのように強い相場で続伸となりましたので、三連休前とは思えないくらいしっかりしてましたね。
おそらく下げたのはシコリ玉の戻り売りが多かった銘柄くらいかと思いますが、弱気な投資家の売り物を消化してしまえば出直り後の動きは俄然軽くなってくるはずです。
来週は出遅れが目立つ中小型株の躍進に期待しましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『「ネット業界は若い人が活躍する」とよく言われますが、年齢の問題ではないと思っています。
「変化に対応できる人」が活躍するだけです。』
(サイバーエージェント社長 藤田晋)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
タカラバイオ(4974)
コスモバイオ(3386)
医学生物研究所(4557)
執筆:加藤あきら
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