株価を大きく左右する「増資」をどう読み解くか
企業経営の観点から見れば、
金利が歴史的に低い現在の状況において、
積極的に負債を使って利益を上げた方が効率が良いのは明らかだ。
例えば負債のコスト(金利)が1%だとすると、
単純計算で1%分の利払いを済ませれば、
残りの利益は全て企業のものになる。
「利益がすぐに確定するとは限らない」
「利益を生み出すまで時間がかかる」
このようなケースでは、
返済の義務のある負債を背負うよりも、
返済の義務のない増資をする方が好ましいと言えるだろう。
つまり、
増資をする会社は「将来の成長を期している」会社ということだ。
確かに、
増資で増える株式の分だけ株式の価値が薄まり、
株価の反応としては下げるケースが殆どだ。
増資の際の公募価格決定方法にも問題があるのだろう。
だが、
市場においてその会社の将来に対する「期待」が大きい場合は、
むしろ株価が上昇するケースもある。
資本が増強されればその分、相対的に負債の割合が減少し、
財務体質が強化されるというメリットもある。
「増資=株価下落」と決めつけるのではなく、
増資の目的を考え、
会社の戦略や直後の株価の動きを分析するよう心掛けたい。
執筆 相場師 徹兜
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