市場の悪役とクリスマスプレゼント
早いものであっという間の1年がまもなく幕を閉じようとしています。
今世界中では株安の連鎖が止まりませんが、今年1年で世界中の価値はどれほど目減りしてしまったのか皆目見当もつかないほどでしょう。
ちなみに東証の時価総額は昨年末の700兆円から今や600兆円を割り込んで100兆円以上もの価値が吹き飛んだことになっています。
今期の企業業績は過去最高を更新したものも多かったにもかかわらず、今週末時点での年初来安値銘柄は2000社をゆうに超え、実に上場企業の3分の2が今年最も安い位置にまで売り込まれていることになります。
我らが日銀は今年6兆円の買い入れ枠を超えて市場の下支えを行ってきたわけですが、今年買った分に関しては須らく含み損の状況になっていると推察されます。
世界経済や国際政治やらただでさえ難しい問題に対し、これまた世界のトップリーダーたちが自由気ままにこじらせてしまったものですから、2018年はひたすら彼らに振り回される非常に読みづらい相場となってしまいました。
ここまでくると、金融市場や貿易ルールを破壊してまで作り上げる未来がどれほど人類を豊かにするものなのか見てみたいものです。
また、12月の相場崩壊の象徴とも言えるソフトバンクモバイル(9434)の大型上場案件、これを主導したソフトバンク孫社長だけでなく、証券会社主幹事、東京証券取引所の責任は非常に重いものでしょう。
いつも相場がおかしくなる時は外人売りやらアルゴ売りやらの理由を後付けされるわけですが、実は国内のマーケットメーカーが市場を崩壊させているとしたら世話ないですよね。
今週(12月第3週)の投資部門別売買状況がどうなっているのか、海外勢の手口はどうなっているのかは非常に気になるところですが、目先は厳しい展開をどうやって切り抜けるのかが重要ですね。
来週の25日にはしっかりと下げ止まって、市場からクリスマスプレゼントが届くことを楽しみにしておきたいと思います。
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底打ちの条件が整った際にはまた改めてお知らせしたいと思いますので、気持ちを切らさずに年内走り抜けるといたしましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 株が高いときは最上に見え、安い時は最低に見える 』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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