大陽日酸（4091）
先日は東京農工大学と共同でパワー半導体で注目される窒化ガリウムの結晶を、低コストで高品質に製造できる装置を開発したことが明らかになっている。従来より3倍以上の速さで結晶中にできる欠陥を5分の1に減少できるとのこと。既に高値圏にあったことや指数が下げたタイミングも重なり、この材料ではさほど物色されなかったが、チャートはハラミ足が続き下げ止まり感が漂っている。ここで耐えられれば再び上方向の可能性も。

セルシード（7776）
バイオベンチャーの同社は先日、既に日本と欧州で特許を取得している移植用「軟骨再生シート」が、米国でも特許許可の通知を受けたことを発表。21年企業治験開始に向けて開発を加速するとのこと。株価は500円付近で下値が固く、8月の安値で底打ち反発の動きを強めている。このまま日足75日線を維持できればチャートは好転していく形になる。出直りを期待したい。

Sansan（4443）
法人向けのクラウド名刺管理サービスを手掛ける同社は、某証券によるカバレッジを受け、窓を開けての急上昇。同社のコマーシャルはテレビでもよく見かけるようになった。課金モデルは継続収入が見込めるサブスクリプション(月額課金)が中心で、安定的かつ継続的な利用が見込める収益モデルになっている。日足一目均衡表では雲を上抜け。目先は5000円到達の一服感がありそうだがトレンド転換が期待できる。

フィックスターズ（3687）
某証券が投資判断を新規BUYとしたことや、自動ブレーキが義務化されるとの報道が材料視され短期資金流入。同社は自動運転分野で高解像度画像のリアルタイム処理などを実現するソリューションを提供している。日足200日線付近では上値が重いものの、月足チャートは中期線でしっかりサポートされ長い下髭を引いており、下値不安は低いと言える。