相場調整時に仕込みたい事業環境の改善見込まれるバリュー株
塩化ビニル樹脂コンパウンドの最大手で、フイルム事業や食品包材事業などにも強みを持つ。車用機能部品を強化しており、ウィンドウ向けのフイルムや各種の内装・外装品のほかEV自動車用の充電ケーブルなども製造している。
業績面は10月末に中間決算を発表、海外市況の低迷など逆風による利益圧迫の要因はあったものの、国内での高付加価値製品の数量増などが効いて内需でカバー。中間期は売上高前年同期比4.8%増収、営業利益同1.8%増益で、四半期ベースでも前年同期比で2ケタ増益として1Qの落ち込みをカバーした。期初計画に対しては若干の未達、下期に期待がかかる一方で同社は毎度ながら計画を強めに作る傾向があることにも留意しておきたい。
株価は現状PER9倍台、PBR0.6倍台と割安な水準に位置しているが、自動車用のワイヤーハーネスなど電線事業が足元で復調と評価された住友電工(東証1部:5802)に追従して業績回復の期待感は高い。同社は自動車に搭載される電線、特に細径で被覆厚みが薄肉の電線の被覆用材料として好適な、熱可塑性樹脂組成物の特許を有して提供している。
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