テーマ性をもったバリュー株に特大リバウンド期待
綿紡績の老舗ながら非繊維事業を拡大し、エレクトロニクス(マイクロデバイス、無線)をはじめブレーキ、精密機器など事業多角化を推し進める。ブレーキ摩擦材では世界首位を誇る。昨年、バイポーラICに代表されるアナログICに強みがある新日本無線を完全子会社化。
業績面においては2/13に前期本決算を発表し、今期見通しは売上高前期比6.0%増収、経常利益は同53.8%増益で収益基盤の改善が見込まれる。前期は主力のブレーキ事業の大幅減が響いたことに加え、TMD社の事業債券に伴う減損計上なども利益圧迫要因となったが、他方でマイクロデバイス事業の回復と新たに創設されたデジタルビジネス推進室の下に先端技術のIoT、自動運転、5Gなどの分野における成長性を加味して業績改善が期待される。
株価は足元で下げ止まりから下値を固める動きに移行し、割安感から水準訂正余地が大きな銘柄として注目される。同社が掲げる成長戦略のモビリティおよびライフ&ヘルスケア分野における化学品事業においてもV字回復も見込めることから強気で買い向かいたい。
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