底這いから決算通過の見直し買いによる急反騰に期待
電子材料向けの高級特殊鋼から自動車関連部材向けの産業機器材料、さらに航空機や鉄道、通信用電線・ケーブルなど産業インフラ分野における素材製品を展開。世界首位級のネオジム磁石をはじめ、高シェアを誇る高機能材料を手がけ、EV向け磁性材料や高級鋼板向け鋳造ロールの増産にも着手。
業績面においては従来の決算発表予定をコロナウイルス影響から5/27に予定、3Q累計時点では2ケタ減収に大幅な赤字転落であったが、10-12月期は前期比で黒字転換を果たしている。決算予定の延期から特に海外拠点におけるウイルス影響懸念が残るが、発表を機に過度な悲観からのアク抜けも期待しておきたいところ。
株価は3/23に安値951円をつけて底這いの展開が続くが、ここからの下値はバリュエーションからも支えられやすいとみられる。また、3月から5月にかけての上昇局面についていくことができなかった鉄鋼セクターだが、コロナ禍に対する不安が徐々に和らいでくるにしたがい景気回復の期待感も持ち上がってきやすく、見直し買いが始まればたちどころに水準を訂正してくる可能性もありそうだ。
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